▶【カチャカチャを使えば”もっと”飛ばせる】ロフトとライを”アンダースペック”に設定し、インサイドアウト軌道で振っていこう!

坂本雄介プロ
1998年生まれ。埼玉県出身。初シード選手としてツアー参戦中。限りなくストレートに近いストレートドローが持ち球で、昨年のドライビングディスタンスは301.59ヤードでツアー9位。バンテリン東海クラシックのドラコンでは3位になった。
最大飛距離を出せる“マイ打点”を探す
坂本 インサイドアウト軌道でスウィングできるようになってきたら、弾道と打点にもこだわってほしいんです。
GD 飛ばしに有利な弾道や打点があるんですね。
坂本 落ち際でわずかに左に切れるストレートドローが平均的にもっとも飛ばせる弾道で、僕も試合でよく使っています。この弾道を打つには、スピン量が減る“ちょい先上”でインパクトするのがコツなんです。
GD なるほど。
坂本 ストレートドローを打つときは、アドレスで少し右を向いて、ボールを打ち出す方向に真っすぐ構えます。先上でインパクトしやすいように高めにティーアップして、フェースの先で構えておくのもポイントです。

いちばん飛ぶのはちょい先上です
ストレートドローを打つための4つのポイン
ドローポイント① “ちょい先上”打点でストレートドローを打つ
「フェースのどこに当たると飛ぶか、弾道計測器で調べると、やはりちょっとだけ先上で打つとスピン量が減るんです。だから僕はこの打点で、一番飛ばせるストレートドローを打っています。インサイドからアタックできるようになると、このぶっ飛び打点に当たりやすくなりますよ」(坂本)

坂本雄介プロの ストレートドロー
ドローポイント② ティーアップをやや高くする
低スピンになる先上でヒットしやすいように、少し高めにティーアップ。レベルブローかややアッパーに振り抜きやすくなる。

高めのティーアップ
ドローポイント③ スタンスは少しクローズ
スタンスの向きは、球を打ち出す方向と平行に、ややクローズ。フェースの先で構えると、先上で打つイメージを出しやすい。

先上で打ちやすくなる
ドローポイント④ やや右を向いて構える
球を打ち出す方向に真っすぐ構えるため、体全体を少し右に向ける。スタンスと肩のラインでアライメントを決める。

右を向いて構える
ストレートフェードを打つときは左を向いて打つ
「バックスピン量が少し増えるストレートフェードを打つときは、ストレートドローと逆のことをやっています。少し左を向いて、わずかにアップライトなスウィングで左に打ち出しています」(坂本)

低めにティーアップ

少しオープンに構える
坂本雄介プロの ストレートフェード
「バックスピン量が少し増えるストレートフェードを打つときは、ストレートドローと逆のことをやっています。少し左を向いて、わずかにアップライトなスウィングで左に打ち出しています」(坂本)

打点はややヒール寄り
大きなフォローが安定した飛びを生む
GD SAKAMOTO式の飛距離アップ法、アンダースペックにするというのは盲点でした。
坂本 そのくらい徹底しないと、一度体に染み付いたスウィングを変えるのは大変なんです。
GD 飛ばしへの挑戦ですね。
坂本 あとひとつ、おすすめの練習法は竹ぼうきの素振りです。
GD 竹ぼうきですか!
坂本 スライサーはもともとフォローサイドが小さいので、竹ぼうきを振ってスウィングを大きくするといいんですよ。
GD 野球のマスコットバットと同じ効果で、ヘッドスピードも速くなりそうですね。
ヘッドスピードアップ法
全身を使って竹ぼうきを振る
「プロになる前は毎日のように振っていました。ものすごい空気抵抗がかかるので、全身で遠心力を感じながら振ることができて、確実にスウィングが大きくなります。ドライバーに持ち替えたときにビュンビュン振れるようになります」(坂本)

全身を使うコツがわかります
PHOTO/Yasuo Masuda、Hiroaki Arihara
THANKS/金乃台CC
※週刊ゴルフダイジェスト5月27日号「カチャカチャを使えば”もっと”飛ばせる」より一部抜粋