ゴルフ歴約20年のエンジョイ派の小沢コージは、各種メディア連載をはじめ、TBSラジオ「週刊自動車批評 小沢コージのCARグルメ」のパーソナリティを務める著名自動車ジャーナリスト。小沢と一緒に至高のゴルフCARを探す、週刊ゴルフダイジェストの人気連載を紹介。今回は「アウディ A5」!
ネオな気分でハイテクゴルフを楽しみたい方に!

フルサイズのキャディバッグが2つとその他バッグ数個も余裕で入ってしまう
エグゼクティブゴルファーも想いはさまざま。垂涎のラグジュアリーカーで優雅にプレーを楽しみたい人もいれば、映画『マトリックス』のネオのごとく、最新のシミュレーションゴルフやハイテクギアを駆使し、いまどきテクノロジーと共にスコアを高めたい人もいるはず。そんなアナタにオススメなのが、盤石のデジタル感を漂わせるアウディ。中でも電動化の波にもまれ、急遽改名を迫られたアウディの王道ミディアムクラスセダン、A5は何とも興味深い!
かつて「A5」はクーペ系の車名でしたが、2年前の「偶数系は電動モデルに、奇数系はエンジンモデルに」の決まりで「A4」が「新型A5」に変更。ボディタイプはセダンとアバントの2種ですが、セダンのリア部は実はハッチバック構造で、見た目はクールながら使いやすくてラゲッジが広い。この美しさと実用性の両立こそアウディなのです。
LEDライトのカッティングが美しいフロント周りは一見して従来と同じヘキサゴングリルですが、薄型化してシャープに。サイズは旧A4より約70ミリ長く、15ミリ拡大し、全長4.8m超えで全幅1.86m。おかげでラゲッジには奥行が生まれ、フルサイズのキャディバッグが2本とその他バッグ数個も余裕で積めるんです。
さらにインテリアのデジタル感は圧巻で、プラットフォームは新しくポルシェと共同開発したプレミアムプラットフォームコンバッション=PPC。情報系は新世代の湾曲した超大型有機ELディスプレイの集合体で、運転席前の11.9インチのバーチャルコックピットプラスと、14.5インチのMMIタッチディスプレイ、さらにオプションの助手席前の10.9インチディスプレイで構成。使いこなすには手間がかかかりますが、これだけで21世紀を先取りした感たっぷり。
一方、走りは意外にも電気モーターが入ってない純粋ガソリンパワー一本。今回乗ったA5 TFSIクワトロ150kWSラインは、204馬力の2ℓターボ搭載で、非常にパワー濃密。アクセルの動きに忠実に加速し、一体感がハンパない。剛性感の塊のようなボディと共に、人馬一体化したような走りが楽しめるのです。
この卓越した品質感とハイテク感、実用性のバランスはアウディならでは。未来派エグゼクティブにこそ新型A5を試していただきたいものなのです。
撮影車種/アウディ A5 TFSI quattro 150kW S line
全長×全幅×全高/4835×1860×1455mm
メーカー希望小売価格/681万円~
撮影/三浦孝明
撮影協力/加茂ゴルフ倶楽部
※週刊ゴルフダイジェスト6月10日号「コージ中」より