先週の試合はなかなかうまくいかず……
先週のジャブラレディスオープンは残念ながら予選落ちに終わりました。1打足りなかったんですけど、実は私の思い違いもあって……。2日目のラスト3ホール(3番H、4番H、5番H。ワンウェイのため私は6番Hスタートだったので)で、あと1つバーディを取ったら予選通過だと思って頑張ってプレーしていたんです。
3番Hでは2mのバーディパットが入らなかったんですけど、4番Hで5mのバーディパットが入って「よっしゃ!」と思い、5番Hの最終ホールはパー3だったので、ここをしっかりパーで抑えて、また明日の最終日は伸ばしていけるように頑張ろう、と思ってフィニッシュしたんです。年の功もあり3日間で組み立てながらプレーしていきますから(笑)。
そしてアテストしたら、あと1打必要だとわかりました。もう1つバーディが必要でした。でも、全体的にショットが安定していなかったんですよね。エビアンって結構傾斜が強くて、右のフェアウェイに打たないといけない、左のフェアウェイに打たないといけない……とはっきりと攻め方が決まっている感じなんですけど、私は木に当たったりショットが散らばっていたので、なかなか上手くいかなくて。残念でしたけど、また調整して次戦に臨みたいと思います。
連戦の疲れもあるのかもしれません。自分では大丈夫だと思っていましたが、以前にも症状が出た皮膚のトラブルが今週はひどかった。ここに住んでいるお友だちにお願いして通訳をしてもらい、薬局で合う薬を買ってきたので、しっかり治したいと思っています。私は日光アレルギーがあって試合中はサングラス、長袖、長ズボン、傘が必須なんです。

彩子が試合中にサングラスをかけることが多いのは日光アレルギーのため。ゴルファーにとって紫外線対策には必須だ
ヨーロッパって沖縄と違ってかなり乾燥していますし、紫外線が強くて、明るい時間も長いので、肌により負担がかかりやすいんです。だから、宿泊場所にいるときはカーテンを閉めて光を入れないように生活するようにしました。それにしても、薬局での買い物もですけど、友だちの存在は大きい。薬局の人に細かく説明するためにはフランス語が絶対に必要ですからすごく助かりました。
若い選手が増えたLET
今週はお休みなので、ヨーロッパの選手は地元に戻ったりしていますけど、アジアの選手には私と同じくエビアンに残って練習している人も多いです。LETにも若くて新しい選手が増えました。モロッコでの初戦で、長年ツアーに出ている選手が「もう知らない人ばかりだ」と言っていましたね。私と同じくらいの年の選手も何人かはいるんですけど、基本はみんな年下です。だから練習ラウンドで初めましての年下の選手と回ることも多いんです。
先週は、インドの20歳、ヒタシェ・バクシーと、イングランドの22歳、ジェス・ベイカーとラウンドしました。ヒタシェは日本のことが大好きで、ヘッドカバーもクレヨンしんちゃんなんですよ。それにショートゲームを教えてもらっているのが日本人コーチのマイクさん。実はその方は、私が昨年インドでお会いしていろいろと教えてもらったりヘルプしてくれた方々の1人だったので驚きました。

先週一緒に練習ラウンドした“ひたち”ことヒタシェとジェフと。同世代にしか見えない上原彩子、41歳……!
ヒタシェは自分のことを「ひたち」と読んでほしいと言うんです。日本の「日立」と同じでいいと。本当に日本が好きみたいです。でもなんだか呼びづらいですよね(笑)。私の年齢を伝えたら2人ともびっくりしていました。「その年齢にはまったく見えない。私が同じ年になったら、そんなふうにはならないよ」って(笑)。
食事は相変わらず自炊です。スーパーにスパイスがあったのでシーフードカレーを作りました。米粉も買ったので、お好み焼きみたいなものも作ろうかと。ソースは醤油ですけど。この前は豚汁を作って、お友だちご夫婦にも食べてもらったんですよ。とても喜んでくれました。奥さんはベジタリアンなので、豚肉抜きの豚汁です(笑)。それとスーパーで、日本で6000円くらいする赤ワインが6ユーロで売っていたので買いましたけど、そのお友達がワイン好きで、「そんなのダメ、美味しいワインを持ってきてあげる」と。いただいたブルゴーニュのワインが確かに美味しくて。でも、体調を整えるため、しばらくワインも封印します。

スーパーにもこんなにたくさんワインがある。ときどき、しかも1杯飲む程度だけど、体調のためしばらく封印
今週の土曜日には、スペインのカナリア諸島にあるテネリフェ島に入ります。来週はそこで大会があります。ヨーロッパの方がバケーションに来るリゾートの島。初めてのコースですし、とても楽しみ。しっかり体調と調子を整えてまた頑張ります!
写真/本人提供