「ショートゲームは上手かったと思います(笑)」

昨日に続き3アンダーで首位に浮上した米澤蓮(撮影/姉崎正)
米澤蓮は2日目、アウトスタートの10番をボギースタートとするも、12番パー4を2m強につけてバーディ。15番パー5の3打目を1.5mにつけてバーディ、続く16番パー3も4mのパットをねじ込み連続バーディ、前半を33で折り返す。
2番パー4ではティーショットを右に曲げ、深いラフに入ってしまい、レイアップを選択しボギーに。5番、6番を連続バーディを獲って34、トータル67でフィニッシュ。後半唯一のボギーとなった2番は日によってティーイングエリアが前後し、パー5にも変化するため戦略性の高いホールだ。
前回大会も12アンダーで3位と上位に食い込んだ米澤。宍戸ヒルズの印象は、「相性の良いコースだなという印象はありますけど、1個のボギーで流れが悪くなって抜け出せなくなる難しさはあります。ショートゲームには自信があるので、上手く切り抜けたいですね」と話す。練習の7割ほどをショートゲームに費やすほど、アプローチやパッティングを重視しており、本人的にもかなり自信がある様子だった。

コース設定を説明するJGTO倉本昌弘副会長
大会前の月曜に実施されたメディア会見でJGTO副会長の倉本昌弘はコースセッティングに関して言及。
「フェアウェイの広さをはじめ、ラフや木の間伐、グリーン周りの刈り込みを行いました。視覚的には広く、気持ち良く打てるようにしていますが、実際の落とし所は今までと変わらないため、油断すると深いラフやペナルティが待ち受けています。またしっかりとポイントに向かって刻めた選手にはご褒美がなくてはいけない」といい、前回大会より花道が広くするなど、ただ“難しいだけ”のコースではなく、戦略性の高いコースに仕上げたという。最終日のスコアは16アンダー程度と予想する倉本だが、天気次第ではラフの長さが130ミリに達するため、マネジメント能力も試されるセッティングと進化している。
2日目を1オーバー、トータル2オーバーの暫定32位タイで週末に向かう石川遼は「コースは相当難しいですし、風も吹いていたので我慢の展開になると思っていました」と話し、暫定3位タイの比嘉一貴も同様に「17番でラフにいったら80%くらいボギーになってしまいますね。宍戸が苦手なので、予選通過できてとりあえず安心です」と安堵していた。
明日は今日と同じくらいの風速4m/s、明後日は2m/sが予想。風は弱くなるようだが、難コースは変わらない。優勝スコアは倉本の予想よりも低くなるのではないか。各選手がコースをどう攻略するか注目したい。