2019年以降DPワールドツアーを主戦場としている“旅人ゴルファー”のニックネームを持つ川村昌弘が、今週の『BMW 日本ゴルフツアー選手権 森ビルカップ』にエントリー。1月に三角線維軟骨複合体(TFCC)損傷による両手首の手術をして以来の試合出場を日本ツアーに決めた理由などを聞いた。
画像: 5年7カ月ぶりに国内男子ツアーに参戦する川村昌弘

5年7カ月ぶりに国内男子ツアーに参戦する川村昌弘

DPワールドツアーを主戦場としている川村昌弘。日本国内で開催された試合としては、23年、24年と日欧共催だった「ISPS HANDA 欧州・日本どっちが勝つかトーナメント」への出場はあるが、JGTOの単独試合としては19年のカシオワールドオープン以来、実に5年7カ月ぶりの日本ツアーへの出場となる。

――日本ツアーは久しぶりの出場ですね。

川村: はい。この試合は7年ぶり、6度目の出場になります。

――出場を決めた理由は?

川村: 最初は中日クラウンズとか関西オープンくらいに復帰したいと思っていたんですけど、手に痛みがあったので、まだ早いかなと思い、ズラしていったらこのタイミングで。ヨーロッパで一緒にやっていた谷原(秀人)さんに「出れませんかね」と相談して。僕はツアーメンバーではないんですけれど、JGTOのご厚意で出場させていただきました。

――川村プロは難コース好きを公言していますが、あえて復帰戦に難コースを選んだ理由は?

川村: そうですね。試合に出るのは8カ月ぶりなので、自分としても復帰戦には(このコースは)難しいかなと思ったんですけど。この1カ月くらいはプライベートでゴルフをしていただけなので、今の自分からしたらどのホールも難しいです。

――両手首のTFCC損傷の原因は何だったのですか。

川村: 結局、“使い痛み”みたいなものですね。動かしにくかったり痛みがあったんですけれど、別にゴルフは出来ていたので2年くらい誤魔化してやったんです。でもこのまま誤魔化し誤魔化しやっていてもなって思って、東京の病院で手術をしました。今年の1月に左、2月に右と立て続けに手術しました。チタンで手首の骨と骨を止めているんですけど、左手のギブスを取った日に右手の手術をしたので、左のギブスが右に移動したみたいで、ずっとギブスをしていました。

画像: 手術痕を見ながら話す川村

手術痕を見ながら話す川村

――痛みはどうなんですか?

川村: 手術後に傷口がくっつくまでが痛かったです。今も腫れてはいますが、痛みはそれほどないですけど。

――今後、DPワールドツアーの出場予定は?

8月のスイスの試合「オメガヨーロピアンマスターズ」は、自分が一番好きな試合なので、そこで復帰出来たらなと思って調整中です。

――その間に、日本の試合に出場する?

川村: いまお話しをさせてもらっているのが、新しいリシャールミルのチャリティの試合です。自分は高校が福井だったので、大会の意義(令和6年能登半島地震・豪雨の被災地支援)にも合うと思って。あと、この試合が終わったら全英のイギリス予選には行こうと思っています。

――旅人ゴルファーと言われていますが、DPワールドツアーで回った国で一番良かった国は?

川村: ずっとスイスが一番好きです。

――逆に危なかったことは。

川村: 南アフリカで強盗に遭いました。なんか話が広がってしまったみたいですけど、でも良い国ですよ。(南アフリカの)選手とも仲が良いですし。

強盗に遭いながら「良い国ですよ」と言える川村は、すっかり国際人。コスモポリタン・ゴルファーの川村昌弘の両手首の手術からの復帰戦に注目だ。

撮影/姉崎正

川村昌弘と時松源蔵の同級生対談

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