
3日目を終え、1打差の2位タイに浮上した44歳のアダム・スコット(写真は全米オープン2日目、撮影/岩本芳弘)
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youtu.beグリーンを外しても寄せワンでピンチを凌ぎバック9で3バーディを奪ってこの日のベストスコアタイ67をマークしたスコット。
「ここ1カ月から6週間、自分のプレーが良くなっているのを感じています。傍目には見えなかったでしょうけれど間違いなく自信は増しています。この試合に向けて十分に準備してきたし優勝できるだけの状態に仕上がったという自負はあります」
今季苦労しているのが「自分のゴルフで最大の弱点」というアイアン。「ドライバーは良いのにアイアンが上手く打てていなかった」。今季
のスタッツではグリーンを狙うショット(ストローク・ゲインド:アプローチ・トゥ・グリーン)はマイナス0.199で全体の133位。しかし今週はプラス1.1で4位につけている。それが本人の自信の裏付けになっている。
アダム・スコットのドライバースウィングを秒間800コマの超高性能カメラで後方から撮影【全米オープン公式X】
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x.com世界のトップが集う大会で3日目を終えてアンダーパーが4人しかいない。それだけセッティングがタフだということで、悪天候が予想されている最終日も何が起きるかわからない。
そこでスコットが目指しているのは「パーおじさん(オールドマン・パー)と戦うこと」。
生涯アマチュアを貫いた聖球ボビー・ジョーンズが著書『ダウン・ザ・フェアウェイ』のなかで綴ったゴルフの概念“オールドマン・パー“。
他のプレーヤーと争うのではなくコースと向き合い真摯にパーを積み重ねる。それを貫くことで結果はあとからついてくるという考え方だ。
2001年の全英オープンからスコットのメジャー連続出場記録は現役最多の97試合に達した。1回出場するだけでも難しいメジャーに四半世紀出続けていること事態が奇跡。
優勝する可能性を聞かれると「ちょっとだけ」と答え44歳のスコットは微笑んだ。
「自分でも素晴らしいキャリアを築いてきたと思います。あと1つ、もう1つとメジャー出場を重ねることが自分自身を充実させるために重要なことでした」
だから「あと1つ勝ちたい」。その思いを胸にスコットは残り18ホール、荒波に身を投じる。
松山英樹の3日目スタート3ホールをチェック【U-NEXTゴルフ公式YouTube】
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