
タイガーの前でホールインワンを達成したトップアマ(写真:FSGA)
バレンアイルズCCイーストCの4番パー3。113ヤードと短いホールだが同伴プレーヤー2人が60センチと1.2メートルに乗せ、最後に打席に立ったシャーウィンは「あそこに打たれたら僕が乗せる余地がないじゃないか」と冗談めかしてつぶやいた。するとチャーリーが「カップに入れる余地はあるよ」と反応。その言葉がまさか現実になるとは……。
シャーウィンが放ったティーショットは真っすぐピンに向かい手前でワンバウンドするとカップに吸い込まれた。それだけならたまにある話だが、そこにはタイガー・ウッズがいた。
「嬉しくて帽子を放り投げて少し叫んだら、タイガーが見ていることに気づいたんです」。しかもボールを拾いにいくとタイガーが記念写真に応じてくれた。「本当に不思議な気持ちでした。一生忘れられない瞬間です」と、フロリダ州ゴルフ協会のスタッフに打ち明けたシャーウィン。
ツーショットの写真ではタイガーが人さし指でホールインワンを表現。両者笑顔で「あのタイガー・ウッズの前でエースを達成できるなんてまるで夢のよう。夢が現実になりました」。16年に大学を卒業したシャーウィンは、フロリダガルフコースト大のゴルフチームで優秀な成績を収めたが、プロの道には進まなかった。
アマチュアとして競技に出場していて現在は保険代理店で副社長を務めている。昨年マイアミで開催されたフロリダミッドアマ選手権で優勝するなどトップアマだ。今回は2日目にアルバトロス、3日目にエースを達成し大会の主役になったが結果は35位タイ。
ジュニアのビッグイベントで優勝したばかりのチャーリーは最終日に83を叩いて66位タイだった。
※週刊ゴルフダイジェスト2025年7月1日号「バック9」より