
妹の沙来が3アンダーの3位(左)、姉の瑠来が4アンダーの首位に立った。ちなみに指の本数はアンダーの数
妹のサラがキャディの父と3アンダー3位
ルナ(瑠来)とサラ(沙来)。学年が5つ離れた22歳と16歳の姉妹で、姉は埼玉栄高校を卒業し、妹は同校の2年生だ。
妹の沙来が5バーディ2ボギーの69で先にホールアウトした。スタートホールの10番をボギーとしたが、11番でバーディを奪いバウンスバック。14番、15番と連続バーディを奪うなど、目標とした「1日2アンダー」を上回る3アンダーで、試合での自己ベストを更新した。
「いつもはバカ(無謀)なこと(攻め方)をしてしまうことがあるんですけど、お父さんがキャディだったのでいい攻め方ができたと思います」
ピンばかり攻めてしまうマネジメントを改善できたことがこの結果につながった。
姉のルナはパー5すべてでバーディを奪い首位タイスタート
姉は午前スタートの遠藤夢里と並び、5バーディ1ボギーの4アンダーでホールアウトした。
5つのバーディのうち4つのパー5すべてをモノにした。
1番516Yは花道から20ヤードを2メートルに寄せ、5番476Yは2オン狙いで左のガードバンカーから1.5メートル、11番496Yは2打目をレイアップして50Yからお先の20センチ。12番538Yは残り90Yを4メートルにつけた。
「マネジメントはうまくいったと思います。いままではなんでもかんでも(グリーンに)近づけようってやってたのを、刻むのもいいんじゃないかと、考えるようになりました」
マネジメントの変化は、「コーチとラウンドしたときにアドバイスを受けたりプロの試合でプロの攻め方を見たりして、自制するようになった」という。
そんな姉は自分のスコア以上に、妹のスコアに驚いた。
「3アンダーと聞いて、そんなわけないだろう。ウソだろ~ってびっくりしました」
「姉には負けたくない」という妹に対し「私なんかじゃなくてもっと上を目指したらいい」と言いながらも「やっぱり妹には負けられない」という姉。
初日は姉妹でトップ3に入った。2日目は大会前から決まっていたペアリングで回るが、決勝ラウンドでは同組の可能性も出て来る。そして姉が妹に譲ったキャディの父が加わる父娘3人で優勝を争う展開が見られるかもしれない。