
LIV枠で出場権を得たセルヒオ・ガルシア。現在の世界ランクは458位
多くのLIVの選手は各国で行われた予選会に出場。マカオで開催された全英オープンの予選を兼ねた試合でパトリック・リードなど3名、さらに英国の4カ所で行われた7月初旬の最終予選会でリー・ウエストウッド、ルーカス・ハーバート、ディーン・バーメスターが出場権を得た。
それに加えて、今年から全米オープンに次いでLIVにも1名の参戦枠が与えられている。これはLIVランキングの上位5名のうち、予選会など他のカテゴリーでは参戦できないトップ1名に資格が与えられるというもので、ホアキン・ニーマン、ブライソン・デシャンボー、ジョン・ラームに次いで4位であったセルヒオ・ガルシアに与えられた。
一方、会場となる北アイルランドのロイヤルポートラッシュGCのメンバーであるグレーム・マクダウェルとイアン・ポールターはホームコースということで並々ならぬ意欲を示していたが、残念ながら日本の香妻陣一朗と共に最終予選会で敗退している。
ちなみにLIVに所属し、イングランド・マンチェスター出身のサム・ホースフィールドは、36ホールの最終予選会に出場し、最初の9ホールで7オーバーを叩いて早々に挑戦を諦めている。大叩きの棄権というのは珍しくないが、ホースフィールドは、R&Aに棄権の申告をせずに立ち去ってしまったことから話題となり、当然ながら失格処分となっている。
彼らLIV組にとって世界ランクの大幅アップには絶好の機会であり、誰もが躍起になっているのは確実。今年の活躍によっては、来年のメジャー大会ではさらにLIV枠が大幅に増えるかもしれない。
※週刊ゴルフダイジェスト2025年7月29日号「バック9」より