各クラブメーカーで純正採用されるなど、スチールシャフトのスタンダードになっている『NSプロ モーダス3』。発売から15年、なぜゴルファーの支持を集めるのか。7月22日発売の「週刊ゴルフダイジェスト」8月5日号ではその理由などを深掘りしている。「みんなのゴルフダイジェスト」ではその一部のを紹介する!
画像: いまやスチールシャフトのスタンダードになっている『NSプロ モーダス3』を深堀り

いまやスチールシャフトのスタンダードになっている『NSプロ モーダス3』を深堀り

ミリ単位の硬度調整と製品精度が最大の魅力

発売から15年、多くのツアープロの信頼を勝ち取り、確固たる地位を確立した『N.S.プロ モーダス3』。なぜここまで高い支持を集めるようになったのか日本シャフト営業部の主査、東利樹さんに話を聞いた。

「15年前までのアイアン用スチールシャフトといえばダイナミックゴールド一強でした。プロアマ問わず“とりあえずDG”という流れがあり、どのシャフトメーカーも付け入る隙はありませんでした。けれど、ツアープロからは『今で不満はないけれど、こんなシャフトがあったらいいな』という声は確かにありました。そこで我々は、PGAツアーの選手たちを徹底的にリサーチして研究開発を始めました。そこで出た結論が『スチールでありながら、それぞれまったく別の特性を持つ』でした。スチールシャフトは素材の特性上、素材の硬度をコントロールするのは難しいとされてきました。しかし研究に研究を重ねて当社独自の技術、MHTテクノロジーを開発したことでミリ単位の硬度調整ができるようになりました。それがプロのみならず多くのゴルファーに支持していただいた理由だと思います」

だからこそモーダス3は自分に合ったモデルを選ぶのが必要だという。

“素材の硬度をミリ単位で調整できる技術力の高さ”が支持を集めている理由

①素材の硬度をミリ単位で変えられる
 
②プロトは常に10以上。開発が長い
 
③製品誤差の少なさ

工場は長野県の駒ヶ根にあり、徹底した品質管理のもと製造されている。開発技術の高さだけでなく、製作する工程で何度も検品を行うなど、徹底して製品誤差をなくしている。モーダス3が人気の理由はそこにもある。

画像: 長野県駒ケ根にある工場で作られるシャフトの精度はかなり高い

長野県駒ケ根にある工場で作られるシャフトの精度はかなり高い

時系列でみる「NSプロ モーダス3」

ー2009年

画像: ビジェイ・シン

ビジェイ・シン

PGAツアーでは多くの選手がダイナミックゴールドを使っているなかで徹底的にリサーチ。初めてプロトタイプを実戦で使ったのがビジェイ・シンだった。

ー2010年

市販モデル最初の「モーダス³ ツアー120」が誕生
手元と中間部の剛性を抑え、先端の剛性を高めたツアー120。これまでこういった特性のスチールシャフトはなかったため、かなり異端児的モデルだった。

画像: シリーズの第1作目は「NSプロ モーダス3 ツアー120」だ

シリーズの第1作目は「NSプロ モーダス3 ツアー120」だ

ー2011年

「NSプロ モーダス3」シリーズを国内で初めて使用したのは近藤智弘だ

ツアー120は当初アメリカで発売し、2011年3月に日本へ上陸。日本のツアープロでは近藤智弘が初めて実戦で使った。

ー2013年

画像: 第2作目の「NSプロ モーダス3 ツアー130」はガルシアの要望が多く取り入れられた

第2作目の「NSプロ モーダス3 ツアー130」はガルシアの要望が多く取り入れられた

画像: “神の子”の異名を持ったセルヒオ・ガルシア

“神の子”の異名を持ったセルヒオ・ガルシア

ガルシアのために生まれた「モーダス³ ツアー130」が誕生

手元と中間部の剛性を上げて、プロが求めるコントロール性能の高さを追求したツアー130。ダイナミックゴールドとは正反対の性質に仕上がった。

ー2014年

画像: 第3作目にして初の5シリーズ「NSプロ モーダス3 ツアー125」

第3作目にして初の5シリーズ「NSプロ モーダス3 ツアー125」

契約プロである池田勇太もこの時期から使用している

国内の男子プロの意見をもとに「システム3 ツアー125」が誕生

国内男子プロの声を開発に生かしたのがシステム3ツアー125だ。すでに発売していた120や130とは全く性格が異なり、先端も手元も剛性が高いモデル。

画像: 初の軽量モデル「NSプロ モーダス3 ツアー105」

初の軽量モデル「NSプロ モーダス3 ツアー105」

初の軽量モデル「モーダス³ ツアー105」が誕生
重量が103グラムからと、「モーダス3 シリーズ」史上もっとも軽量なモデル。操作性を求めるプロの支持が集まった。

ー2016年&2017年

16年はヘンリク・ステンソン全英OP、17年はセルヒオ・ガルシアがマスターズを制覇

ヘンリク・ステンソンが使用してモーダス3は初メジャー制覇を成し遂げた

画像: ガルシアがモーダス³とともにマスターズで優勝

ガルシアがモーダス³とともにマスターズで優勝

モーダス3人気が一気に高まったのがガルシアのマスターズ制覇だ。最終日の3バーディ1イーグルの活躍にモーダス3が大きく貢献した。

ー2021年

画像: 第5作目となる「NSプロ モーダス3 ツアー115」

第5作目となる「NSプロ モーダス3 ツアー115」

10年の経験を生かし「5シリーズ」の硬軽版「モーダス³ ツアー115」が誕生
国内男子プロに人気だったシステム3ツアー125の性格のまま、軽さを生かし操作性を高めたツアー115がデビュー。多様化する弾道コントロールに応えた。

ー2025

画像: 今年発売された「NSプロ モーダス3 ツアー110」

今年発売された「NSプロ モーダス3 ツアー110」

時代の流れをくんだ新スタンダードモデル「モーダス³ ツアー110」が誕生
大型化するウッドに合わせてドライバー用のシャフトが年々進化。その振り心地に着目して開発したのがツアー110だ。中間剛性を高め操作性が高い。

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後編では6種類ある『NSプロ モーダス3』を日下部光隆プロに試打してもらい、データをインプレションを掲載。今日発売の「週刊ゴルフダイジェスト」8月5日号、もしくは下記のMyゴルフダイジェストをチェック!

PHOTO/Tomoya Nomura、Hiroaki Arihara

※週刊ゴルフダイジェスト8月5日号「N.S.PRO MODUS3 解体新書」より一部抜粋

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