日本で初めてPGAツアーの試合が行われたのは2019年10月。だが昨年で6年契約が満了し新たなスポンサーを探していた。そこに手を挙げたのが日本最大級の総合コンサルティングファームである株式会社ベイカレント。2023年からZOZOチャンピオンシップの協賛パートナーとしても名前を連ねていたが、今年から冠スポンサーを務めることになった。
なぜベイカレントはスポンサーになったのか? 昨年12月の記者会見で阿部義之・ベイカレント代表取締役社長(当時)は、あくなき挑戦を続ける世界のトッププレーヤーに活躍の舞台を提供し、それを支え続けるPGAツアーの価値観と、ベイカレントが掲げるパーパス(企業が社会において果たすべき存在意義)「Beyond the Edge 変化の一番先に立ち、次への扉をともに開く」の理念が非常に近いからだと語っていた。
そして先日発表された大会ロゴのデザインには、ゴルフのピンフラッグ、帆船の帆、力強く流れる潮流のモチーフが織り込まれており、ピンフラッグは「最高を目指す志」を、帆船の帆は「進歩」を、力強く流れる潮流は「勢い」を表現し、大会の未来志向の精神を体現しているという。7月1日にはトヨタのLEXUS(レクサス)ブランドをスポンサーに迎えることが発表され、大会名称が、ベイカレントクラシック Presented by レクサスになることが明らかになった。

ベイカレントクラシック Presented by レクサスの大会ロゴ
LEXUSは2014年から松山英樹の所属先として選手活動をサポート。9月9日には松山の名前を冠したアマチュア予選会 Hideki Matsuyama Amateur Challenge Presented by LEXUSを試合会場と同じ横浜CCで行うことも発表され、予選会の優勝者には本戦の出場権が与えられる。世界最高峰の舞台、PGAツアーに日本のアマチュアが出場できる夢のようなチャンス。

昨年12月の大会開催発表時に松山英樹は、「日本でやるPGAツアーはこれからゴルフを頑張ろうとしているジュニアたちにもすごく影響のある大会だと思う」と期待を寄せた(Ph/Hiroyuki Okazawa)
松山は「この大会は、日本のゴルフ界にとって非常に意義深いものであり、次世代のプロゴルファーたちに大きな刺激を与えるでしょう。また、このアマチュア大会は、世界の舞台で活躍を目指す選手たちにとって、さらなるモチベーションになるでしょう」と語った。※週刊ゴルフダイジェスト2025年7月29日号より