タイトリスト「GT280 Mini Driver」の試打動画をチェック!
GGT77タイトリスト GT280 13
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タイトリスト『GT280 Mini Driver』、シャフトは『テンセイ 1K ブラック 65S』
まず小島プロが、今回試打をするクラブの特長やスペックを紹介し、癸生川プロは見た目の印象を紹介する。
小島: 今回試打するタイトリスト『GT280 Mini Driver』のロフトは13度、シャフトが『TENSEI 1K Black 65』のSで、長さが43.5インチです。メーカーメッセージとしては、ドライバーと3番ウッドの中間で、ティーショットでもフェアウェイからでも打てるというものです。ツアープレーヤーが好む顔と操作性と、フラットなソール設計ということです。3番ウッドの体積は170~180ccくらいと思うんですけど、これは280ccなので、3Wに比べるとだいぶ大きいです。印象どうですか。
癸生川: 本当にツアープロがちょっと逃げ顔でいいですね。
今回は、『GT280 Mini Driver』のクラブコンセプトに則して、ドライバーと3番ウッドの中間的なスウィングイメージで試打を行うことにした。
では試打開始!
43m/s前後でセンターヒット
【トラックマン4のデータ】
クラブスピード●43.3m/s
ボール初速●64.9m/s
打ち出し角●12.2度
スピン量●3466rpm
降下角●38.4度
キャリー●233.4Y
飛距離●254.2Y
打ち出し方向●1.8度右
スピンアクシス●8.6度右
SIDE●15.6Y右
【GCクワッドのデータ】
Hインパクト●0ミリヒール
Vインパクト●3ミリ低

HS43m/s前後でセンターヒットしたときのトラックマン4(上)とGCクワッド(下)のデータ
打感や弾道を見ての二人の感想は。
癸生川: スプーンより飛んで、ドライバーよりも飛ばないね。
小島: はははっ。イメージ通りということ?
癸生川: そうだね。スプーンよりは僕は打ちやすく感じる。
小島: 13度だからね。
癸生川: ティーアップして打つと短いドライバーみたいな感覚。コントロールしやすいし、球もスプーンよりも飛びそう。シャフトはしっかりしている。
■小島プロのデータ分析
「クラブスピードが43.3m/sでボールスピードが64.9m/sなので割合はいいですね。スピン量は3466rpmですけど、球がちょっと逃げてる状態でこのスピン量ですから、球がつかまった時はスピン量は3000rpmくらいになると思います。そうするとスピン量もまさに1Wと3Wの間の数値。落下の角度は38.4度ですから悪くない。打ち出しが1.8度右に飛び出して、8.6度右に傾いて、15.6度右に着弾した、ちょっとつかまらなかった弾道です」(小島プロ)
43m/s前後でセンターヒットで打った弾道がつかまらなかったので、トウヒットではつかまる球が出るかどうか、43m/sで打ってみる。
HS43m/s前後でトウヒット
【トラックマン4のデータ】
クラブスピード●43.1m/s
ボール初速●63.7m/s
打ち出し角●13.5度
スピン量●1959rpm
降下角●30.6度
キャリー●217.0Y
飛距離●252.4Y
打ち出し方向●3.6度右
スピンアクシス●16.5度左
SIDE●13.7Y左
【GCクワッドのデータ】
Hインパクト●15ミリトウ
Vインパクト●4ミリ高

HS43m/s前後でトウヒットしたときのトラックマン4(上)とGCクワッド(下)のデータ
打感や弾道を見ての二人の感想は。
小島: トウに当たるとぐぃ~んともっていかれますね。
癸生川: もっていかれるね。
小島: スピン量も凄いロスしますね。1959rpmだから普通のドライバーっぽい雰囲気。
センターヒットではつかまらなかった弾道が、トウヒットした場合はかなりのつかまりをみせた。ではヒールヒットではどうなるか。同じく43m/sで打ってみよう。
HS43m/s前後でヒールヒット
【トラックマン4のデータ】
クラブスピード●42.5m/s
ボール初速●63.6m/s
打ち出し角●11.3度
スピン量●3149rpm
降下角●35.5度
キャリー●221.8Y
飛距離●245.4Y
打ち出し方向●4.2度左
スピンアクシス●3.7度右
SIDE●5.1Y左
【GCクワッドのデータ】
Hインパクト●15ミリヒール
Vインパクト●0低

HS43m/s前後でヒールヒットしたときのトラックマン4(上)とGCクワッド(下)のデータ
打感や弾道を見ての二人の感想は
癸生川: トウよりヒールのほうが球を扱いやすいね。
小島: たしかにデータもそんな感じになっています。ヒールに当たった時にヘッドがもっていかれたり、返る感じはありませんか?
癸生川: うん。少ないね。あと、上級者が使うクラブという感じがして、ミスがミスになるというか。他の寛容性を謳っているクラブと違って、ヒールに当たったらちゃんとスライスするし、先っぽに当たったらフックするという、そういうが計算されたヘッドだと思う。だからコントロールしやすいと思う。
小島: 通常の3番ウッドと比べて、どっちのほうが良い?
癸生川: 僕だったら3Wを入れる。この『ミニドラ』をフェアウェイから打つとなるとプレッシャーを感じる。普通の3Wのほうが打ちやすい。基本、これをバッグに入れようと思う人は、ヘッドスピードが速くてスプーンではスピンが多いという人か、ドライバー代わりに入れる人が多いと思う。
小島: でも通常のドライバーより飛距離もそうだし、ボールスピードも5m/sくらいはどうしても遅くなる。
癸生川: でもドライバーが苦手な人ならHSが5m/s落ちても、スプーンより飛ぶクラブが欲しいって言う人がいる。そういう選択なんだと思います。
■小島プロのデータ分析
▼15ミリずれてもボールスピードは1m/sしか落ちない
「ボールスピードが真ん中に当たったのもが64.9m/s、トウにずれたものが62.4m/s、ヒールにずれたものが63.7m/sです。15ミリずれても1m/sくらいしか落ちていません。これは素晴らしいと思いますね。充分、ミスに強いと言っていいのかなと思います」
▼トウに当たるとスピン量は1500rpmくらい減る
「(オフセンターヒットでも)打ち出しの高さもそんなに変わらない。スピン量もヒールはほとんど一緒くらいで200rpm減るくらいかな。でもトウは1500rpmくらい減るので、トウにズレた時にはギア効果と球がつかまるのが相まってスピン量はかなり減りますね」
▼トウに15ミリ芯を外しても飛距離ロスは少ない
「(トウヒットの場合)キャリーが落ちて、ランで稼ぐ形になるんですけど。ミスしてこれ(トータル距離で1.8ヤード減)だったらいいと思う人はいる」
▼トウヒットの弾道は右から左にグーンと傾くも、コントロールはできている
「アクシスがトウは16.5度も傾くから見た目としては右にギュンと出て左にグーンと戻るような弾道になります。でも結果、幅としてはドライバーほどのずれにはならない。ちょっと傾きはあるけれど、ある程度の所にコントロールできる」
【結論】

「ドライバーが苦手な人にとっては凄く救ってくれる一本になると思います」(小島プロ)
今回、タイトリスト『GT280 Mini Driver』を試打した二人の感想は。
癸生川: なかなか位置づけが難しいんですけど、曲がらないドライバー、飛ぶスプーンというイメージでした。
小島: ドライバーが苦手な人にとっては凄く救ってくれる一本になると思います。ヘッドスピードが速くて3番ウッドでどうしても球が吹けちゃうという人であればスピンも抑えてくれると思います。
みんなのゴルフダイジェストYouTube「みんゴル試打班ガチギアトラック」では、タイトリスト『GT280 Mini Driver』の特性や適正スピード帯の検証などをやっているので、より詳しく知りたいという人はそちらもぜひご視聴を。
THANKS/アコーディアゴルフ技術研究所
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