7月初旬に開催された世界ジュニアゴルフ選手権で日本人選手が優勝した。13-14歳の部を制覇し、将来を嘱望される霜下晴院さんは、日本代表ではなくアメリカ・サンディエゴ代表として参加。そんな異色のチャンピオンに単独インタビューを敢行した。
画像: 霜下晴院さん(写真左)は2011年生まれの14歳。写真右は父親の賢一朗さん

霜下晴院さん(写真左)は2011年生まれの14歳。写真右は父親の賢一朗さん

まず今回の世界ジュニアでは、3日間大会の初日がノーボギーの6アンダー、2日目はノーボギー4アンダーをマークしてトップに立つと、最終日も5アンダーで好調をキープ。2位と3打差をつけて優勝を飾った。

霜下さんがゴルフを始めたのは「20年7月26日」と日にちまできっちり答えてくれた。きっかけはコロナによるパンデミックだったという。

「4歳から空手をやっていましたが、コロナにかかり家の中でうつしてしまったらダメだと思い家族と話し合いました。お父さんにゴルフはめちゃくちゃ稼げるスポーツだと聞いてゴルフに競技を変えました」

さらに「一番稼げるPGAツアーを目指すならアメリカに行こう」と言う父・賢一朗さんと2人で22年に渡米。現在サンディエゴ在住で今回の世界ジュニアも日本代表ではなくサンディエゴ代表として出場しトロフィを掲げた。ゴルフ歴は5年と浅いが、昨年行われたサンディエゴ・ジュニアゴルフツアーの最優秀選手賞も受賞している。

現在霜下さんはメジャー2冠のザンダー・シャウフェレが育ったホームコース、トーリーパインズGCで腕を磨いていて、目指すは「もちろんシャウフェレ!」だという。得意クラブはドライバーとパターだが、目下「ドライバーの飛距離アップとウェッジのスピンコントロールの課題に取り組んでいます」とのこと。

今後はAJGA(全米ジュニアゴルフ協会)主催の全国規模の大会に照準を合わせているという。もしかしたらどこかで2歳上のタイガー・ウッズの息子、チャーリーとの対戦が見られるかもしれない。

※週刊ゴルフダイジェスト2025年8月12日号「バック9」より

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