米スポーツビジネスジャーナルによると、トランプナショナル・ドラルゴルフリゾート(コースの愛称はブルーモンスター)で来年の4月末から5月初旬にPGAツアーが開催される見込みだという。
画像: 2016年に同コースで行われたWGCキャデラック選手権。トランプ氏も来場していた(撮影/姉崎正)

2016年に同コースで行われたWGCキャデラック選手権。トランプ氏も来場していた(撮影/姉崎正)

もし実現すれば約10年ぶりにマイアミの同コースでPGAツアーが開催されることになる。大統領本人が直接圧力をかけたわけではないだろうが、いずれにしても、PGAツアーが忖度して大統領におもんぱかったのではないか、と多くのアメリカメディアは報じている。

というのも、同コースがPGAツアーの開催コースから外されたのには理由があるからだ。最初の大統領選の際に、トランプ氏は中南米からの移民や入国者たちについて「やつらは犯罪者で、麻薬中毒者、性暴力者だ」という差別発言をしたことから、PGAツアーをはじめ、USGAやPGA・オブ・アメリカ、それにLPGAツアーが抗議の意を示して自身が所有するコースで試合が一切開催されなくなったからだ。同コースもその一つで、過去4年間はマスターズ直前のLIVゴルフの試合会場のみとなっていた。

形式上は来年2026年にLIVが同コースから撤退することから、その穴を埋める形でPGAツアーが復活したということになる。同コースではトランプ氏が買収する以前の1962年から2006年にかけてはPGAツアーの試合が行われており、2007年から16年まではワールドゴルフ選手権(WGC)が開催されていた。

ゴルフ・ポッドキャストによると、今でもトランプ大統領は過激な発言を続けているが、もはやアメリカ人にとっては日常であり、多くのゴルフ関係者も”慣れた"のではないか。

それよりも2028年の任期満了までに恩を売るほうが得策である、と判断したと報じている。トランプ大統領の最終的な目標は、所有コースでのメジャー開催。その足がかりとしては大きな一歩と言えるだろう。

※週刊ゴルフダイジェスト2025年8月12日号「バック9」より

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