全英オープンでスターティングショット(1組目の最初のティーショット)を打ったパドレイグ・ハリントンが全英シニアオープンを制し、全米シニアオープンに続く今季シニアメジャー2勝目を挙げた。
画像: 全英シニアオープンを制し、全米シニアオープンに続く今季シニアメジャー2勝目を挙げたパドレイグ・ハリントン

全英シニアオープンを制し、全米シニアオープンに続く今季シニアメジャー2勝目を挙げたパドレイグ・ハリントン

「歳を重ねると自分が優勝した試合の思い出話をキャディとすることが多くなる」と笑ったハリントンは、07年、08年に全英オープンを連覇。全米プロにも勝ってタイガー全盛時代に世界ランク3位まで上り詰めたプレーヤーだ。すでに殿堂入りを果たしているが、まだまだ実力は衰えていない。

全英シニアの優勝は米シニアツアー11勝目。全米プロシニアでも準優勝していて67歳のベルンハルト・ランガーに代わってハリントンがシニアの顔になりつつある。何よりうれしいのは全英と全英シニア、ダブルの栄冠に輝いた史上5人目の選手になったこと。

ボブ・チャールズ、ゲーリー・プレーヤー、トム・ワトソン、ダレン・クラークと肩を並べ「これまで5人しか成し遂げていないダブルを達成できたのは本当に特別」と喜んだ。イングランドのサニングデールGCで通算16アンダーをマークし、ジャスティン・レナードとトーマス・ビヨーンに3打差をつけ優勝したが、実は「スウィングの感触があまり良くなかった」のだとか。

「でも明らかにスコアは良かったので感触が悪いとかそういうことは考えませんでした。(最終日の)ウォーミングアップもひどかったので苦戦を覚悟していた。だからいいプレーができて逆に驚きました」

本人いわく「調子が悪ければどこにボールが飛んでも諦めずやり遂げる心の準備が整うもの。考えたのはできるだけスムーズにゆっくり振ることでした」。

それが「たまたま上手くいった」と謙遜するが、スウィングを考え過ぎずできることだけに全力を尽くすのはアマチュアも真似できそうだ。PGAツアーチャンピオンズの賞金ランクは現在2位。目指すは初のシニア賞金王だ。

※週刊ゴルフダイジェスト2025年8月19&26日合併号「バック9」より

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