女子ゴルフの今季国内ツアー第20戦「北海道meijiカップ」初日は8日、札幌国際CC島松C(6642Y・P72)で行われたが、雷雲接近で中断後、天候の回復が見込めないためサスペンデッドとなった。
合計24組(71名)がホールアウトできないなか、暫定の首位タイには4アンダーで入谷響と森田遥が並んでいる。

入谷響

画像: 明日の3打目の動向にも注目が集まる(撮影/大澤進二)

明日の3打目の動向にも注目が集まる(撮影/大澤進二)

初日、アウトコース8時30分スタートの入谷響は、阿部未悠、永井花奈と同組。出だし2ホールをパーセーブすると、3番パー4で早速バーディを奪う。前半はそのほか、7番パー3、9番パー5もバーディとし、ノーボギーの3アンダーで折り返す。

入谷は女子ツアー屈指の飛距離が魅力で、穴井詩、神谷そらに次ぐ女子ツアーで3位の飛ばし屋だ。今季スタッツは259.64ヤードと1位の穴井詩が260.92ヤードなので、約1ヤードの差。前半でバーディを獲った9番パー5は503ヤードと入谷の飛距離なら2打で届きそうだが、入谷曰く「届いたんですけど、セカンドショットで木がかかってしまったのでレイアップしました。たぶん届くと思います」と話している。

後半、11番パー4をボギーとするも、12番パー5でバーディを獲りバウンスバック。更に13番パー4もバーディで順調にスコアを伸ばしていく。最終ホールセカンドショット、3番ウッドを握った入谷はミスショットしてしまうも、同伴の永井が木の上にあるボールを見つけて安堵の様子をみせる。だがここで悪天候によりプレーが中断、その後競技中止となった。捜索時間の3分が経過し、入谷のボールは枝に乗ってしまった状況は確定したという判断とのこと。明日はアンプレヤブルして処置を行う見込みだ。

ミスショットをした状態で1日を終えることになってしまった入谷は、「ちょっとモヤモヤしたままですが、しょうがないかな」と話す。18番ホールまでの感想を聞くと「良くはないですかね。パターが入っているから良いとなっているだけで、ティーショットはあまり良くないです」とあまり納得していない様子だった。

森田遥

画像: 初日ノーボギーで首位タイと好調の森田遥(撮影/岡沢裕行)

初日ノーボギーで首位タイと好調の森田遥(撮影/岡沢裕行)

同じく首位タイの森田遥は9時20分のアウトコースからスタート。岡山絵里、吉本ひかるが同組。森田は初日ノーボギー、4バーディの4アンダーで、6番、9番、12番と4つあるパー5の内3つをバーディを獲っている(残りのパー5は最終18番H)。

森田は15番ティーショットを打ち終えた時点で競技中止のホーンが鳴ってしまい、サスペンデッドとなってしまった。初日のプレーを振り返ると、「まだ4ホールあるので終わっていないですけど、無駄のないゴルフでした。パー5で1ピン以内につけたことが良かったです」と話す。

会場である「札幌国際カントリークラブ」のフェアウェイは本州の芝とは異なるベント芝(洋芝)。葉が細く柔らかく、保水性があることが特徴だ。フェアウェイでも僅かにボールが沈むため、正確なボールへのコンタクトが必要とされる。洋芝に対して森田は、「相性の良さはやっぱりあるのかなと。個人的には洋芝が好きです。私は元々ターフが取れるタイプではないのですが、洋芝だと綺麗に取れるのでゴルフをやっている感があります(笑)」と普段とは異なる洋芝に対応できるのも森田の強みだ。

入谷と森田が首位タイ、3位タイには山内日菜子や横峯さくら、櫻井心那、福山恵梨、佐久間朱莉、藤田さいきなど、激しい戦いが予想される。

北海道出身の小祝さくらが左手首痛のため欠場することが悔やまれるが、残り2日間の激しい戦いに注目したい。

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