
ニューヨークで行われたプレミア試写会にはシェフラーやデシャンボーが駆け付けた(PHOTO/Getty Images)
ズブのアマチュアが400ヤードを飛ばし、ついにはツアー選手権(架空の試合)に優勝するというドタバタ喜劇が29年前に制作されたが、今回その続編にトッププロ20人以上がスポット出演している。
ただ顔を出すだけかと思いきや、ジョン・デーリーは冒頭から登場し俳優顔負けの演技を披露。チャンピオンズディナーのシーンにはニック・ファルド、フレッド・カプルス、ジョーダン・スピース、リッキー・ファウラー、ザンダー・シャウフェレ、コリン・モリカワらが出ているのだが圧巻はジャック・ニクラス。
「レモネードとアイスティーを半々で」とウェイターに頼むと「アーノルド・パーマー(実際その名前のカクテルがある)ですね?」と聞かれ「そうじゃない、ジャック・ニクラスだ!」と機嫌を損ねるシーンに視聴者は大笑い。
試合の場面ではジャスティン・トーマスとウィル・ザラトリスが主人公とプレー。ザラトリスの思わぬ過去が明らかになったり、精神病院の医師役でナンシー・ロペスとネリー・コルダが登場したり。終盤は旧リーグ(仮想PGAツアー)と新リーグ(仮想LIV)のトップ5が対決するのだが、旧リーグのメンバーの中にブライソン・デシャンボーとブルックス・ケプカが入っているのはやや皮肉か。
前作から30年近くが経ち、主演のコメディアン、アダム・サンドラー(脚本も担当)も58歳になり体力が低下。そのためゴルフのシーンではツアー6勝のハンター・メイハンが扮装してスタントダブル(代役)を務めている。「オファーが来たときは嘘だろ、と聞き返した(笑)」とメイハン。
そしてこちらも秀逸だったのが意外にもスコッティ・シェフラー。5対5の対決で相手の暴言に怒り、殴って逮捕されると「またかぁ」と昨年の逮捕劇を連想させる場面も。かなりの演技力なので一見の価値あり。日本でも字幕付きで見られるのでぜひ!
※週刊ゴルフダイジェスト2025年8月19日&26日号「バック9」より