いまレギュラーツアーで部門別ランクの“ドライビングディスタンス”がにわかに話題になっている。なぜなら7月末の時点でトップに立っているのが今季レギュラーツアーに初参戦の22歳の若手プロ内山遥人だからだ。これまでのドライビングディスタンスの圧倒的王者である河本力を抑えてツアーで一番飛ばす地位に立つ内山はいったいどうやって飛ばしているのだろうか。週刊ゴルフダイジェスト8月19日号では内山本人による飛ばしのポイントを初公開している。「みんゴル」では2回に分けてご紹介。【2回中1回目】
画像1: ドラディス1位の内山遥人が教える“飛ぶアドレス”の「3つのポイント」【アッパーカット打法①】

解説/内山遥人プロ
うちやまはると。2003年生まれ。福岡県糸島市出身。地元・糸島高校を卒業後、芥屋ゴルフ倶楽部で研修生となり2021年にプロテスト合格。昨年下部ツアー上位の資格で今季レギュラーツアーに参戦中。持ち味の飛距離を武器にツアー優勝を目指す。

アッパーカット打法とは?

GD 飛ばすために大事にしているポイントを教えてください。

内山 一番大事にしていることは体の回転を止めないことです。

GD 球筋はドローですか? フェードですか?

内山 フェードです。プロになる前はドローだったんですが、方向性を重視するためにフェードにしたらなぜか前より飛ぶようになりました(笑)。

GD どうしてでしょうか。

内山 フェードはドローより体の回転を重視して打つので、それによってヘッドスピードが上がったんだと思います。回転軸がブレないようにその場で回るようにしました。

GD 体重移動は考えていないということですか。

内山 バックスウィングでは意識はしていませんが、ダウンスウィングでは左足を踏み込みます。でも、ここからがポイントで、左に踏み込んだ後にインパクト直前から右サイドに戻りながら回転しています。

GD 一瞬、体の回転が止まるような感じになりますね。

内山 そうですね。インパクト直前に体の右サイドに戻ることで体の正面でインパクトでき、クラブを振り抜くスペースも生まれて速く振り抜けるんです。

アッパーカット打法3つのポイント

ボク、河本さんより飛んでます(笑)

ドライビングディスタンスは8月20日時点で河本力と並んで堂々の1位。以前はフェースローテーションを積極的に使うドローヒッターだったが、プロ入り後にそれでは戦えないとフェードに変えたら飛び始めた。

1位 内山遥人 318.81ヤード
1位 河本 力 318.81ヤード
3位 芹澤慈眼 313.10ヤード
4位 櫻井勝之 312.68ヤード
5位 森山友貴 311.63ヤード

ポイント①  回転力を促すため肩はややオープン
体の回転を止めずに回転しやすいように、アドレスで少しだけ肩のラインをターゲットよりも左に向けておく。

画像: 肩はオープンに

肩はオープンに

ポイント②  スタンスはほんのりクローズに
逆にスタンスはややクローズにしてボールがつかまる要素を注入する。ただ、体の回転が止まって引っかけないように左足つま先を開いて体の回転を促している。

画像: クローズにします

クローズにします

ポイント③  自然にアッパーになるようにヘッドを離してセット
意図的にアッパー軌道に振ろうとするとヘッドが下から入ってあおり打ちになりやすくミスの原因につながるので、自然にアッパ―軌道になるようにボールから離して構えておく。

画像: ヘッドを離してセットする

ヘッドを離してセットする

2回目では【準備】と【体の使い方】をお伝えしよう。

▶「ハンマー投げ」がヒント! ドラディス1位・内山遥人の飛距離は“ツメツメ”グリップが生む?

PHOTO/Hiroaki Arihara THANKS/芥屋ゴルフ倶楽部
※週刊ゴルフダイジェスト8月18日号「アッパーカット打法」より一部抜粋

関連記事はこちら

This article is a sponsored article by
''.