夏の深くて強い芝にすっぽりボールが埋まる。距離的にグリーンに乗せたいがアイアンだと出すのが精いっぱい。そんなときはユーティリティを使うと意外と楽に飛ばすことができる。週刊ゴルフダイジェスト8月18日号ではボールが完全に沈んだラフでも高さと距離をしっかり出せるユーティリティで、夏ラフからでもグリーンに乗せられる打ち方を教えてもらった。「みんゴル」では2回に分けてご紹介。【2回中2回目】
 
▶アイアンよりも頼れる?UTがラフに強い理由
画像: UTで夏ラフ攻略! スウィングのコツは「芝とケンカせずヘッドを滑らせる」こと。フェースを“空に向ける”イメージで振ってみよう【”夏ラフ”からナイスオン!②】

解説/中道洋平プロ
なかみちようへい。1985年生まれ、長崎県出身。東北福祉大時代に『日本学生』で優勝。2007年にツアープレーヤー転向。長年パットに苦しんだが2年前から復調して下部ツアーに参戦中。ショット力の高さには定評があり、持ち味の粘り強いプレーでシード獲得を狙う

ヘッドを上から落とせば勝手に滑る

GD ヘッドは滑らせるイメージですか。

中道 結果的にヘッドは芝を滑ります。だから上から打ち込みにいったりせず、ボールの手前10~15センチのラフに落とすイメージです。そのとき、1つやってほしいことがあります。それが少しフェースを開きながら振り抜くことです。

GD フェースを開くんですか?

中道 そうです。フェースを開きながら振っていけば、ソール面をさらに広く使えるので、より芝を滑らせやすくなります。イメージ的にはフェース面を空に向けるようにするといいです。沈んでいたり逆目のライのときは有効ですので試してください。

画像: フェースを返すとUTでもリーディングエッジが芝に突っかかりヘッドの抜けが悪くなるのでチョロなどのミスが出やすくなる

フェースを返すとUTでもリーディングエッジが芝に突っかかりヘッドの抜けが悪くなるのでチョロなどのミスが出やすくなる

打ち方の2つのポイント

ポイント①右手のひらでボールをすくう動き

フォローでフェースを上へ向けるには、右手のひらを上に向けるように使う。そうすると、UTのソール面全体を使って芝を押し倒しながら振り抜きやすいという

画像: ソール面全体を使う

ソール面全体を使う

ポイント②フォローでヘッドを低くコンパクトに出す

芝を刈り取るようにカット気味に振るため、フォローはインサイドに振り抜く。飛ばしたい気持ちが大きいとフォローが大きくなりがちだが、低くコンパクトに振り抜くのがポイント

画像: 低くコンパクトに振り抜く

低くコンパクトに振り抜く

【知っトク情報】タテ方向にラフが流れている場合

中道 ライの見極めは順目や逆目だけでなく、タテの流れを見ることも重要です。

画像: ボール手前10~15センチにヘッドを落としてね!

ボール手前10~15センチにヘッドを落としてね!

GD どういうことでしょうか。

中道 体からボール側に芝目が向いていると、インパクトでフェースは開く傾向があるのでアドレスで少しフェースを閉じておきます。逆にボール側から体に向かっている場合は、インパクトでフェースがかぶりやすくなるので少し開いて構えます。芝の流れがタテのときは、振り方は先ほど説明した通りでいいので、アドレス段階でフェース面の向きを変えて対応してください。

画像: スライスしやすいので若干フェースを閉じて構える

スライスしやすいので若干フェースを閉じて構える

画像: 引っかけやすいのでフェースを開いて構える

引っかけやすいのでフェースを開いて構える

PHOTO/Hiroaki Arihara THANKS/芥屋ゴルフ倶楽部
※週刊ゴルフダイジェスト8月18日号「夏ラフからナイスオン」より一部抜粋

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