
3日目を終え、単独4位に浮上したキーガン・ブラッドリー(撮影/岩本芳弘)
2日目64、3日目63の好プレーに本人は「どうしてか全然わからない。自分でもちょっと驚いている」。
キーガン・ブラッドリー、6番チップインイーグルで大きなガッツポーズを披露!【PGAツアー公式X】
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x.comというのも大会前の月曜日にはライダーカップの会場ニューヨークのベスページブラックCを視察しプロモーションにも参加。
火曜日にはまだ確定ではないがチームディナーを主催し、水曜日は9ホールで練習ラウンドを切り上げホテルの部屋で来るべきイベントのペアリングに思いを巡らせた。
「この試合に向けた準備はまったくできていなかった。練習場でもチームのメンバーに何を伝えるべきかばかり考えていた。そんななかいいプレーができて自分を褒めたい(笑)」
普段ならリーダーボードで自分の位置を確認するが、今週はチームのメンバーの動向ばかりが気になり、自分の順位はそっちのけ。どこにチームメイトがいるのかをチェックし「こんなこと初めて」
と苦笑いした。
すでにライダーカップポイントランク上位6名の自動選抜が決定している。
スコッティ・シェフラー、J.J.スポーン、ザンダー・シャウフェレ、ラッセル・ヘンリー、ハリス・イングリッシュ、ブライソン・デシャンボーのトップ6に加え残り6名はキャプテン推薦だが、ブラッドリーを悩ませているのはランク11位につける自分が主将と選手を兼任するかどうか。
今週も優勝争いに加わっている彼が自らをメンバーに選んでもまったく文句はない。しかしキャプテンの重責は我々の想像を超えている。だからローリー・マキロイは欧州チームのプレーイングキャプテンのオファーを断っている。
「今はキャプテンシーとプレーの境界線が曖昧。キャプテンを務めるのはとても不思議な感覚です」とブラッドリー。
ライダーカップでプレーイングキャプテンが存在したのは過去1回、1963年のアーノルド・パーマーだけだ。そのときのメンバーは純然たるポイントランクによって選出されていたためいまとは状況が違う。
「どんな選択をしても物議を醸すことになるでしょう。その覚悟はできています」(ブラッドリー)

最終日最終組は首位同士のパトリック・カントレー(左)とトミー・フリートウッド(右)(撮影/岩本芳弘)
奇しくも最終日はトミー・フリートウッド(ヨーロッパ)vs.パトリック・カントレー(アメリカ)が最終組で激突する。
米ツアー初優勝を目指すトミーコールか、はたまた2度目の年間王者を目指すカントレーを応援するUSAコールか? さながらライダーカップのような雰囲気になりそうだ。
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