トミー・フリートウッドの米ツアー初優勝に湧いた今年の「ツアー選手権」。ようやく手にした彼の初勝利を喜ぶファンが多いなか最終日最終組を一緒に回ったパトリック・カントレーのスロープレーに「ウンザリした」という声が噴出している。かねてからプレーが遅いことで知られるカントレーだが今回は彼のプレショットルーティンに注目が集まり、フィル・ミケルソンが批判するのではなくユーモラスで洒落た投稿をしてファンの心を和ませた。
画像: パトリック・カントレーのスロープレーが物議(写真/Getty Images)

パトリック・カントレーのスロープレーが物議(写真/Getty Images)

ここ3年優勝から遠ざかっているツアー8勝のカントレー。ツアー選手権では出場200試合目の節目で優勝を目指したが3打差の2位タイに終わった。

しかし成績より話題が集中したのは彼のプレショットルーティン。ボールをセットし構えてからショットを打つまでに細かい足踏みを繰り返したのだ。これには「彼が足踏みしている間に芝が伸びる」といった投稿まで。

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フリートウッドはプレーが早いがカントレーがなかなか打たないせいで最終組はバック9で競技委員が時間を計測しペースを上げるよう2度も警告を受けている。

SNSの住人なら普通文句の1つも投稿したくなるものだがフィル・ミケルソンはそれについて実に軽妙な投稿を寄せている。

「彼は26回足踏みをした。1ショット打つ前に26回も! (スコアの半分がショットだとすると)26回×36ショットで936回。これは私が一生達成できないほどのふくらはぎの上げ下げだ。日々これを続けるには相当な体力が要る。ゴルファーを嫌うのはやめて、ゴルファーがアスリートであることをわかって欲しい」

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LIVに移籍してからあまり話題にならないがミケルソン一流のユーモラスな投稿にはいつも和まされる。

折しもツアー選手権ではPGAツアーの新CEOブライアン・ロラップ氏が会見をおこない“フューチャー・コンピティション・コミッティ”の新設を発表。委員長にタイガー・ウッズを指名した。

ゴルフ競技を包括的に見直し未来に向けた新しいモデルを構築することが目的の委員会は6人のPGAツアープロと3人のビジネスアドバイザーで構成される。そこにアダム・スコットらとともにカントレーがメンバー入り。

ゴルフ競技のあり方を見直すのだから当然ペース・オブ・プレー(スロープレー)の問題も協議されるはず。その委員会の一員にカントレーが名を連ねているのはなんだかしっくりこないが……。

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