「UTはスピンが入って、上がって、止まる。この性能が絶対です」(永井)
1イーグル、5バーディの7アンダーをマークした永井花奈。彼女の14本には、この夏、大きな変化があった。長年使用していたタイトリストのUTから、契約のヤマハのUTに替えたのだ。飛距離が出るほうではない永井にとっての“生命線”ともいえるクラブのチェンジ。しかもシーズン途中での入れ替えとなれば、よほどのメリットがあってのことのはず。ニトリの練習日にその使用感を聞いた。

「新しいUTはスピンが入って、グリーンでしっかり止まる。それが替えられたポイントです」(永井)
「実は、UTを替えたのは今年6月のアース・モンダミンカップからなんです。UTの変更自体、本当に久しぶりでした。最近のモデルは低スピンで強い球になりやすく、私には前に飛びすぎて扱いづらい印象がありました。でも今回の新しいUTは、しっかりスピンが入って高く上がり、グリーンで止まってくれる。以前使っていた古いタイトリストのモデルも、前への強さより“上に行く力”が特徴でしたが、それに以上に私好みの球が打てる感覚があるんです」
以前も、新作が出るたびにテストはしていたが、グリーンに“止める”という点では、不安があったのだと言う。

永井が使用する新しいRMXのUT。19度、22度、25度の3本を入れ替えた
「前のモデルと比べると、新しいモデルは明らかに球が高く上がってくれるので、思い切ってしっかり振れるようになりました。UTに求める弾道の高さ、コントロール性能、そして距離感――そのすべてがしっかりかみ合った感覚があります」
永井のクラブを見ると、ソールに「RMX DD」の文字がある。ヤマハのフラッグシップモデル「RMX(リミックス)」の新モデルと見てよさそうだ。

UTは使用開始から2カ月以上経過。フェースの傷から使用頻度の高さがうかがえる
RMXも「カーボンフェース」のドライバーに!?
永井花奈と同じく、UTそしてFWもチェンジしたのが髙木優奈。
永井、髙木ともに新しいドライバーも調整している最中で、かなりの好感触を得ているという。

すでにバッグインしているFW、UTだけでなく、ドライバーの飛距離にも期待を寄せる髙木
髙木が打ち込んでいたのは「RMX DD-1」というドライバー。他にもう1本「RMX DD-2」というモデルも存在するようだ。

次期RMXドライバーと目される2本。DD-1(左)はフェードバイアスに、DD-2(右)はドローバイアスになるようウェイト位置が設定されている模様
2つを比べると、DD-1がやや小ぶり、DD-2は投影面積が大きめでやさしさを感じる形状だ。いずれもウェイト調整機能があり、DD-1はトウ側に、DD-2はヒール側に重さを動かせる。

インプレス ドライブスター同様に「OCTA ANGLE CARBON FACE」の文字が。8層のカーボンシートを重ねたフェースなのだろう
そしてこのドライバー、フェースのトウ側に「OCTA ANGLE CARBON FACE」と印字されている。ということは、昨年ヤマハから出た「インプレス ドライブスター」同様に、カーボンフェースを採用していることになる。ヤマハはすべてのドライバーがカーボンフェースになる、ということなのか。
「ドライバーもいい感じです。私はこっち(DD-1)のスピン量が多くなく、かといって少なすぎない“適正”な感じが気に入ってます。飛距離が良く出るので、試してみてすぐに“コレだ!”ってなりましたね」(高木)
次期RMXドライバーの全貌はまだベールに包まれているが、「カーボンフェース」の採用はほぼ確実とみられる。すでに女子プロの間ではFWやUTへのスイッチが進み、次はドライバーを待つばかりだ。満を持して投入されるその一本が、どんな進化を遂げているのか。詳細が明らかになり次第、いち早く続報をお届けしよう。
PHOTO/Hiroaki Arihara