このところゴルフ会員権の値上がりが顕著になってきている。第3次会員権ブームと呼ぶ人もいるというがその実態は……。
画像: 週刊ゴルフダイジェスト誌上に掲載されているゴルフ会員権相場。お買い得なコースも多くある

週刊ゴルフダイジェスト誌上に掲載されているゴルフ会員権相場。お買い得なコースも多くある

ゴルフ会員権の平均価格は15年ぶりの高値を更新した。コロナ禍を契機にしてゴルフブームが再来したことはご存じの通り。また、今年は日本の女子プロが海外で活躍し、先頃は山下美夢有がメジャーのAIG全英女子オープンを制覇するなどして、プレー人口増加の一因にもなっている。それに伴い、個人が高額の会員権に買い替える動きが出たり、法人が接待費をゴルフに回す動きも増えて相場を押し上げているというのだ。

日経新聞から抜粋すると──。

「関東ゴルフ会員権取引業共同組合(東京・千代田)がまとめた7月の会員権平均価格(主要150コース)は、前月比0.8%高の292万8000円と2カ月連続で上昇した。2021年4月から消費税込みの総額表示に切り替わり単純比較はできないが、総額表示の金額を試算すると、15年ぶりの高値となっている」と書いている。

その理由は、第1に既存会員がゴルフ場に通う回数が増えたこと。第2に資金に余裕のある中高年層の個人が予約の確保や、上質のプレー環境を求め、複数の会員権を保有したり、予算を上げて購入したりしていることを挙げている。それで第3次ブーム(第1次は1960年代後半~ 73 年頃、第2次は85~90年頃)到来ではないだろうか、というわけだ。

そこに、待った! をかけるのは小社会員権サービス部の担当者。

「確かに東京・神奈川の優良ゴルフ場の価格はウナギ上りです。主要150コースというのもこれらの名門コースを含んでいます。ただ私どもで取り扱っている288コースでの価格上昇はそれほど極端ではありません。それにその優良コースも買いだけが集中しているから高値になっているわけで、売りが少ないので実際の取引は成立しない状況です」

確かに数字を見ると、東京よみうりCC(1300万円→2000万円)、桜ケ丘CC(1100万円→1650万円)、レイクウッドGC(2000万円→4800万円)とその値上がりに驚愕させられるが、実際の取引は少なく数字だけが躍っているというのだ。こんな額は一般ゴルファーには手が出せない数字。これからのおすすめは「酷暑でも涼しい標高1000メートルのコース。例えば河口湖周辺」という。ぜひ参考にしていただきたい。

※週刊ゴルフダイジェスト2025年9月9日号「バック9」より

合わせて読みたい会員権やゴルフ場の関連記事

This article is a sponsored article by
''.