キャディ付き・歩きのプレースタイルが原則の歴史ある名門倶楽部も、乗用カート併用が増えている。現況をお知らせしておこう。
画像: 24台のリチウム式カートを今年7月から導入する予定の大利根CC

24台のリチウム式カートを今年7月から導入する予定の大利根CC

茨城県にある大利根CCは1959年に倶楽部創立。開場は1960年。名匠・井上誠一が手掛けた作品だが、平坦な林間コースゆえに、たった1年で36ホールを造成できたともいえる。

起伏の少ない地形なので、歩きのみのプレースタイルを貫いてきたが、ここにきて乗用カートを併用した運用に切り替えた。現在キャディの運転で15台が用意され、高齢者、怪我や病気の症状により認めるという。

ただし当日、雨の場合はカート乗り入れは禁止にすることもある。カート併用の理由は、前述したプレーヤーの高齢化、キャディ不足、また猛暑対策などからだ。今あるカートはガソリン車なので重く、今年7月からリチウム式を24台購入して運用を拡大するという。

関東七倶楽部と呼ばれる名門ゴルフ場のカート運用状況をランダムに紹介しておく。その七倶楽部のなかで唯一、現在は運用しておらず「検討中」と答えたのは東京GCだ。

●小金井CC「歩行が原則。しかしいくつかの条件に合致すれば、数台の2人乗りを貸し出す」

●鷹之台CC「80歳以上の高齢、病気などの理由に限り、2人用5人用運用。ただし、フェアウェイ乗り入れ不可」

●我孫子GC「予約の時に高齢、病気・怪我などを聞き、キャディが運転する2人乗りを貸し出す。コース状況によりフェアウェイ乗り入れも可」

●相模CC「歩行困難者など1人乗りとバッグ4人分を積み2人乗れるカート、1日3台限定で貸し出す」

●程ヶ谷CC「80歳以上の会員、怪我の診断書ありに貸し出す。台数は13~15台。天気によりフェアウェイ乗り入れも可」

●霞ヶ関CC「基本的に80歳以上、体の不自由さを条件に貸し出す。また土日、キャディの不足した日にはセルフプレーを実施。カートは20数台保有」

関東七倶楽部はいずれも原則はキャディ付き・歩きを崩してはおらず、もちろん全コース、カート道路も敷設していない。

ゴルファーはますます高齢化が進み、ゴルフ場業務に従事する人は不足するこれからの時代、カート運用は避けられないだろう。

※週刊ゴルフダイジェスト2025年1月28日号「バック9」より

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