エルスは8月の終わりフロリダのエルス・センター・オブ・エクセランスでおこなわれた自閉症に優しいリクリエーション施設の起工式に登場。息子ベンの自閉症が発覚してから啓蒙及び支援活動を続けてきたエルスのライフワークの一環だ。
その場でタイガーについて質問されたエルスは長年のライバルにチャンピオンズツアーでのプレーを促す発言をおこなった。
「Beat us again…if you can.(また我々を負かしてみろ! もしできるならね)」

往年のライバル、アーニー・エルス(左、撮影/姉崎正)とタイガー・ウッズ(右、撮影/岩本芳弘)
現役時代タイガーに幾度となくメジャー制覇を阻止されたエルス。00年のザ・セントリー(当時はメルセデスチャンピオンシップ)では“カパルアの決闘“と呼ばれた名勝負の末タイガーに惜敗を喫したことも。もしタイガーがいなければエルスが4勝に止まったメジャーで二桁勝利を達成していたかもしれない。
どんなに叩きのめされても「タイガーと一緒にプレーしていると思わず彼のゴルフを見てしまう。友達だしね」と優しかったエルス。
そんな彼だからこそいえる「勝てるなら勝ってみろ!」の言葉。
PGAツアーチャンピオンズではカートの使用が認められており、最近のアキレス腱断裂のほか脚に爆弾を抱えるタイガーは誰に気兼ねすることなくプレーに集中することができるはずだ。
ジャンボ尾崎は決してシニアではプレーしなかったが、果たしてタイガーがエルスのエールに応える日は来るのだろうか?
そんななか息子チャーリーは父が2度制覇している第5のメジャー、ザ・プレーヤーズ選手権の舞台で父がマークしたことのないホール・イン・ワンを達成した。
ジュニア・プレーヤーズ選手権はAJGA(全米ジュニア協会)主催で19歳以下のランキング上位58位(プラス海外招待選手)までしか出場できないエリート大会。
普通なら飛び跳ねて喜ぶところだがチャーリーは177ヤードの3番ホールでエースをマークしてもまったく興奮することなく素っ気ない反応。
さすがにボールを手にした記念撮影では笑顔を見せているが年末のPNCチャンピオンシップでもすでにエースを達成している彼は実にクールだ。
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x.com結果は78人中31位タイだったがたまたまカメラが回っているところでエースを達成するとはやはり“持って“いる。