地域に根ざした大衆的な中華料理店「町中華」にスポットが当たって久しいが、同じように地域に根ざしたゴルフショップといえば「ゴルフ工房」がある。経験豊かなクラフトマンが使い手の要望に合わせ、ヘッドとシャフトを組む「カスタムクラブ(地クラブ)」が人気だ。そこで、人気工房がオススメするカスタムクラブを週イチで紹介 ! 試打者はゴルフダイジェストで四半世紀にわたり世に出たほぼすべてのクラブを打ってきた堀越良和プロだ。

連載75回目は、本試打企画の11回目に掲載されている「ドット・ラインゴルフ」の寺本竜朗店長がオススメするカスタムクラブをご紹介。今回はフューチャーフォース『THRUST』×『フューチャーフレックス』シャフトがオススメとのこと。

工房店主の寺本さんが特徴を語る

「ゴルフをたくさん経験し、知識があるお客様ほどクラブに対する要求も高くなります。単に飛ばすことや、スコアを追求するだけでは無く、道具に宿る哲学や作り手の想いも大事な判断基準になっていると思います」という寺本さんが自身の工房で目指すのは、単なる道具としてのクラブではなく、飛距離や方向性、そして所有欲など、そのすべてを凝縮したゴルフクラブだという。

画像: FUTURE FORCE 『THRUST』ドライバー(※金額はドット・ラインゴルフまで)

FUTURE FORCE 『THRUST』ドライバー(※金額はドット・ラインゴルフまで)

「多くのクラブが市場に溢れていますが、高価なものが良いとは限らないと思っています。今回紹介したフューチャーフォースは、圧倒的な性能と、使う者を選ぶことのない優しさを両立させています。多くのゴルファーは、クラブを『振る』のではなく、『操作しよう』とします。インパクトのタイミングを調整したり、軌道の意識をしますが、このシャフトは、自分の思った通りの素直な振り心地が特徴です。使っていただいているお客様からは、『まるで自分の腕がそのままクラブになったかのような感覚です』と話してくれました。これは、ブランドが目指す『誰もがもっと簡単にゴルフを楽しめるように』という想いを追求し続けた結果、たどり着いたのだと思っています」

「構えて頂くとわかりますが、上級者モデルにありがちな『逃げ顔』ではなく、フェースがターゲットに向くようなスクエアな顔になっています。スクエアにすることによって右に飛ぶイメージを減らし、思い切って振り切ることができます。フェースがスクエアなため、ドライバーが苦手な方に打っていただくとスライス度合が減って方向性が安定し、つかまりやすいので飛距離も伸びてくれます。このクラブを使っていただくことで安定したティーショットが期待できると思います」と寺本さん。

シャフトは30g台から50g、そして60g台まで、ゴルファーの体格やスウィングに合わせたシャフトが用意されている。

「右を消していける組み合わせ」(堀越プロ)

「今回試打するフューチャーフォースは、ゴルフ発祥の地であるイギリスのゴルフブランドですね。国内ではまだ認知度は低いですが、海外では徐々に人気となっているそうです。手にとってみると、非常にシンプルで端正な顔つきに好感が持てます。フェースはスクエアな向きで、目標に対して非常に構えやすい印象です。特に右へのミスを嫌うゴルファーにとっては、アドレスの段階で大きな安心感を与えてくれると思います。今回は10度ということなのですが、ややロフトが立っているように感じます。ヘッドスピードが落ちてきた方は打ち出し角がかなり重要ですので、ロフトが多い10度の選択や、ロフトを寝かせるようなシャフトの挿し方をすることによって、更にイメージの出る顔つきになると思います」

「ヘッドの素材には日本製の高品質な『SP700チタン』を採用し、独自の内部構造と組み合わせることで、ルール適合モデルでありながら、高い反発性能を実現しているとのことです。メーカーの妥協のない物づくりに対する姿勢が伝わってきます」

画像: 試打者/ほりこし・よしかず。試打経験から裏打ちされた豊富な知識と試打技量から大手メーカーのシャフトやヘッドの開発にも携わる。キング・オブ・試打。クレアゴルフフィールド所属

試打者/ほりこし・よしかず。試打経験から裏打ちされた豊富な知識と試打技量から大手メーカーのシャフトやヘッドの開発にも携わる。キング・オブ・試打。クレアゴルフフィールド所属

「実際に試打してみると、第一印象は『これは飛ばせるな』という手応えでした。ディープフェースで、力を逃がさずボールをしっかり押し込んでいける感覚があります。その結果、低スピンで力強い中弾道の球が出ました。今回はオリジナルシャフトでの試打でしたが、非常にクセがなく素直なしなりでスムーズに振り抜くことができます。弾道はわずかにドロー系で、左へのミスを心配することなく、気持ちよく振り切ることができました。シンプルな見た目の中に、『飛ばす』という明確な設計思想が感じられる1本でした」

ヘッドスピード42m/s前後で試打
●キャリー/235.7Y
●総飛距離/248.5Y
●ボール初速/60.9m/s
●打ち出し角/14.3度
●スピン量/2231rpm

総評

画像: 「低スピン性能が高く、つかまりも良いですね」(堀越)

「低スピン性能が高く、つかまりも良いですね」(堀越)

「この『THRUST』ドライバーは、低スピンで強い弾道を打ちやすく、飛距離を求めるゴルファーにオススメできる1本でした。カスタムシャフトが多い中、今回の純正シャフトのクオリティはとても高く、そのまますぐに実践投入できる信頼感もありました。今回のスピード帯だとやや球が上がりきらなかった印象があるので、シャフトのフレックスやロフトを調整することでより飛ばしと安定感を両立させたクラブになると思います。シンプルで飽きのこないデザインと、妥協のない性能を両立させた『THRUST』は、多くのゴルファーにとって長く使っていける一本になるはずです」(堀越プロ)

THANKS/クレアゴルフフィールド

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