
試合後、会場内で行われた「ゴルフと健康」のイベントにも参加した原辰徳氏。アスリートの食事についてなどを語り、来場者を湧かせていた
「一生懸命頑張りました」
日本シニアオープンに初出場した読売巨人軍元監督・原辰徳氏の試合後の第一声だ。
原辰徳氏は、相模原GCのメンバーで過去にクラブチャンピオンを獲得したこともある実力者だが、慣れたホームコースも「何だか違うコースみたいです」。深いラフはもちろん、フェアウェイを意識しながらのティーショットなど、メジャー競技ならではのセッティングの難しさをしみじみと感じたようだ。
とはいえ、プロゴルファーの素晴らしいプレーに刺激を受けたとのこと。同組のP・マークセンは、優勝争いに加わっている。
「自分のリズムがあり、淡々とプレーされていました。自分の持ち球もしっかり持たれているプレーヤーだと思いました」

大ギャラリーを引き連れてのプレー。巨人軍のチームカラー“オレンジ”色のユニフォームなどが目立っていた。「83」の背番号をつけて歩く人も
多くのギャラリーを引き連れてのラウンド。声援も大きかった。
「野球ではもう少しいただいていました(笑)。でも、今日初めてゴルフ場に来た方もいたでしょうし、私も野球とは違った応援のされ方をして新鮮でしたし、ファンの皆さんも新鮮だったのではないでしょうか」
自身のゴルフの課題を聞くと、「野球と一緒で“重い”スポーツであると。小手先ではダメだということはわかりました。テクニックも大事ですけど、野球でも往々にしてテクニックに走ろうとしたときは、だいたい技術が下り坂にいっていることが多いんです」
いずれにせよ、「とてもいい経験ができた」と原氏。
「もう少しできたんじゃないかという気持ちもあるんですが、でもこれが現実だというところですよね。67歳にして、これから立ち上がろうかなと思いました」と、新たなチャレンジを示唆!?
“ゴルファー原辰徳”の挑戦も楽しみだ。
なお、アマチュアで唯一予選を通過したのは、日本シニア2連覇中の水上晃男。数々の試合で活躍し、58歳にして自分を磨き続ける強者だ。
優勝争いは、T・スリロット、P・マークセンというタイ勢が1、2位。海老根文博、太田祐一が3位タイで続く。決勝ラウンドのアツい戦いにも注目だ!
※2025年9月19日23時13分、一部加筆修正しました。