ラッセル・ヘンリーとのペアでロバート・マッキンタイア&ビクトル・ホブラン組と対戦したシェフラーは午前中18ホールまで決着がもつれたが終始欧州ペースで1ダウンの惜敗だった。

午後でペアを組んだブライソン・デシャンボーとスコッティ・シェフラー。欧州チームの強さに脱帽か?(PHOTO/PGA of America)
午後はブライソン・デシャンボーと組んでトミー・フリートウッド&ジャスティン・ローズと対決。米チームの2人も絶妙なパットを何度も決めたが、バーディを獲っても獲っても欧州チームがクラッチパットを入れ返してくるため2ホールを残し3ダウンで撃沈した。
チーム戦で4連敗を喫したのはライダーカップがグレイトブリテン(英国&アイルランド)からヨーロッパ大陸の国々を含む欧州連合対アメリカに変更された1979年以降では初。
昨年PGAツアーで7勝、今年も6勝を挙げている不動の世界No.1がライダーカップの歴史にありがたくない記録を刻んでしまった。
「午前も午後も全力を尽くして戦い抜いた。
もちろんがっかりしている。相手が鍵になるパットを決めこちらはそれができなかった」とシェフラー。
午後のマッチではローズとデシャンボーのキャディ、グレッグ・ボデインとの間でひと悶着あった。15番でローズが勝敗を分けるパットのラインを読み打つ準備をしていたとき、ボデインがデシャンボーのラインを読むのに必死でパットを打つ前のローズを邪魔したというのだ。
緊迫した場面だけに「どいてくれ」とキャディに訴えたローズの口調も穏やかではなかった。「丁寧にいえば良かったけれど腹が立ってね」。
ローズはそこでバーディを決め(シェフラーもバーディ)3&2で快勝。「あの瞬間のことは忘れたい。いい試合だったから」と語っている。
ローズの相棒フリートウッドはシェフラーとは対照的に4戦4勝。アウェイでのチームマッチ4連勝も初の快挙だ。
余談だがシェフラーがもし普段から仲が良く遠征中に滞在する家をシェアーするサム・バーンズと組んでいたら結果は違っていたのだろうか?

米国キャプテンのキーガン・ブラッドリーはペアに頭を悩ませた?(PHOTO/PGA of America)
2人が親友なのは周知の事実。それなのになぜブラッドリーキャプテンがペアを組ませなかったのかは疑問だ。