「ボケーッとやる」ゴルフがくれた休息

フォレストグリーンのジャケット&パンツをスタイリッシュに着こなす五十嵐カノア選手
ゴルフ場にマッチするフォレストグリーンのジャケット&パンツをスタイリッシュに着こなし、笑顔で登場。さすが……カッコいい。週刊ゴルフダイジェストにも度々登場してくれている“ゴルファー”五十嵐カノアに、話を聞いた。
――ゴルフは一番のリラックス法だというカノア選手。最近のゴルフの調子は?
「今シーズンは大会ですごく忙しくて、ゴルフする時間がまったく取れませんでした。本当は1週間に1回ぐらいは行きたいんですけど(笑)。でもこのオフシーズンで、トレーニングの合間なんかになるべく行きたいなって思っています。僕はゴルフをゆっくりボケーッとやるのが好き。ゴルフって急いでやったらスコアも良くなくなるし、急いで何かを詰め込んでも楽しめないから。いいタイミングでゴルフはやりたいなと思っていたので、シーズンが終わって時間ができるまで我慢しようと思ってもいたんです」
――今シーズンはすでに修了し、新シーズンは来年4月から始まる。サーフィンの調子は
「実は今までで一番調子がいいんです。自分のサーフィンに対してすごい自信が出てきて。今までも毎日毎日楽しかったけれど、特に最近また新しいサーフィンができてきた感じ。もう来年の新シーズンに向けて準備をしていますけど、本当に楽しみで、1日でも早く来てくれないかなあと思っています。来年からオリンピックの枠を取るための大会にもなってきますし。ただ、オフの時期にサーフィンのことを考えすぎてもまたよくない。頭を切り替えたいときにはゴルフをしたいなあと思います」
――改めて、ゴルフとサーフィンの共通点を教えて!

ゴルフもサーフィンも、道具に“自信”を持つことが大事だと気付いたという
「メンタル面でいうと、本当にゴルフってムカつくスポーツって感じで(笑)、サーフィンもまたそういうムカつくスポーツなんです。サーフィンでミスして転んでも、そこで落ち込んじゃったら、残りのセッションもダメになる。同じようにゴルフだったら残りのラウンドもよくなくなりますよね。アスリートって、ミスっても、優勝しても負けてもすぐに忘れることが大切。サーフィンもゴルフもいつも前を見ていることが大事なんです。コアや筋肉の使い方も似ています。僕はゴルフを1年ぶりに18ホールプレーしても全然筋肉痛なんかにならない。使う筋肉が共通するからだと思います。手ではなくコアを使うことでパワーがより出ますし、ゴルフもサーフィンも力を入れすぎちゃうと技がちょっと汚く見える。サーフボードやゴルフクラブに任せる感じがいいですね。板やクラブに自信を持つと言ってもいいと思います。もう1つ、自然を読まなければいけない点も似ています。サーフィンでは海を読んで波を探して、波に乗って、その波でどういう技をしたいか考える。ゴルフもいいスコアを出すための作戦はいろいろとあるけど、正解はないという感じでしょう。その日によって風、自分の体調なども違うから、その場で自分の頭で考えて、次のショットを決める。こういう点もサーフィンに似てるなと思います」
――人生最後のラウンドで回りたい「ドリームフォーサム」は、どんなメンバーを選ぶ?
「やっぱりタイガー・ウッズとミンウー・リー、そしてリッキー・ファウラーですね」。スーパースター、昨年ZOZOチャンピオンシップのプロアマで一緒にラウンドした友人、そしてファッションリーダー的存在、ということがその理由だ。
――では最後に、ゴルフとサーフィン、それぞれの今の目標は?
「サーフィンは来年、世界チャンピオンになるということが目標です。ゴルフは、1週間に1回、楽しくプレーすること。全然レベルが違う話ですね(笑)。でも、今年中にハンディキャップで9(シングル)にもなりたいです。でも自分がこんなふうにテーラーメイドさんにサポートしてもらえるとは思わなかったので、本当に感謝の気持ちで、このまま楽しんでゴルフをしたいと思います」
「ゴルフはみんなを幸せにするスポーツです」と爽やかに言い残して、練習の地、ヨーロッパに旅立っていった。
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テーラーメイドの秋冬コレクションにて、自身が着用するフォレストグリーンのファッションへのコメントは週刊ゴルフダイジェスト10月14日号(24P)で紹介。