ツアーではすっかり普及しているクロスハンドグリップ。あれだけプロが採用するのには理由があるはず。そこで、週刊ゴルフダイジェスト10月14日号でクロスハンドのメリットを改めてプロに聞いてみた!「みんゴル」でもご紹介しよう。

「“右手が悪さ”して起こるミスがなくなり打ち急ぎやヘッドアップも防止できます」(武田プロ)

最近のパターのトレンドは、ことごとくクロスハンドと相性がいいという武田プロ。

「クロスハンドの最大のメリットは“右手が悪さするのを防げる”ということです。パットはラウンド中で一番緊張する場面です。するとイップスではなくても、インパクトでパンチが入ったりすることがありますが、クロスハンドにすることで、そうした右手の余計な動きを防止することができます。さらにゴルフというのは、通常は右手が下になるので、無意識に右肩が下がってしまうことが多い。でもクロスハンドにすることで、両肩のラインを水平に保ちやすいというメリットもあります。また自然に左肩を支点として肩を使ったストロークになるので、フォローで詰まることがなく、ゆったりとしたリズムで打つことができるはずです」

クロスハンドのメリットはこれだけではない。まだまだたくさんあると武田プロは言う。

「パターのミスの原因として多いのが、手首が飛球線方向に折れてしまうこと。クロスハンドでは左手首が伸ばしたままロックされるので、こうしたミスが起きにくくなります。さらに自然に体が開きにくくなるので、ヘッドアップや打ち急ぎのミスも防止することができます」

器用な右手を最大限に生かして繊細なタッチでパットをするという方法もあるが、緊張するとスムーズにストロークできない、あるいは意図せぬパンチが入る、ヘッドアップしてしまうというのであれば、クロスハンドを試すことでパッティングが劇的に改善する可能性は大だ。ますは右手が悪さをしやすいショートパットから試してみるのがいいだろう。さらにクロスハンドは「アプローチイップスにも効果がある」というので、こちらもぜひ試してみよう!

クロスハンドの5つのメリット

メリット①
両肩のラインを水平にしやすい
ゴルフでは右手が下になるので自然に右肩が下がってしまうが、クロスハンドにすると両肩のラインを水平にしやすくなる。

画像: クロスハンドの5つのメリット

メリット②
肩でストロークしやすい
クロスハンドだと利き腕の右手を“殺せる”ので、左肩を支点とした肩を使ったストロークをしやすくなる。

画像: 肩でストロークしたい

肩でストロークしたい

メリット③
入射角が安定しやすい
クロスハンドにすることで肩を使ったストロークになるので、入射角は自然に緩やかになり、安定しやすくなる。

画像: 入射角がゆるやかになる

入射角がゆるやかになる

メリット④
フォローで手首が折れない
クロスハンドでは左手首が伸びた形でロックされるので、フォローで手首が折れるというミスが起きにくい。

画像: フォローで手首が折れない

フォローで手首が折れない

メリット⑤
ヘッドアップや打ち急ぎの防止
クロスハンドにするだけで肩のラインが開きにくくなるので、ヘッドアップや打ち急いで体が開くミスを防止できる。

画像: 体が開かなくなる

体が開かなくなる

クロスハンド・ここが大事!

自分に合った握り方を見つけよう!
順手のパターグリップと同様に、クロスハンドも人によって握り方は千差万別。いろいろと試して、自分に合った握り方を見つけよう。

画像: クロスハンドもいろいろ

クロスハンドもいろいろ

ショートパットから試してみるのがオススメ!
緊張しやすいショートパットでは、不意にパンチが入ったりと右手が悪さをしやすくなるので、クロスハンドを試してみよう。

画像: 右手が悪さしなくなる

右手が悪さしなくなる

“アプローチイップス”の人もクロスハンドにしてみよう!

2022 年の全米オープンチャンピオンのM・フィッツパトリックは、アプローチでクロスハンドを採用している。手首の動きを抑えてストロークできるクロスハンドは「アプローチでも有効」と武田プロ。もし、アプローチイップスに悩んでいるならば、クロスハンドにすることでイップスを克服できる可能性がある。

画像: アプローチのクロスハンドもOK

アプローチのクロスハンドもOK

PHOTO/Yasuo Masuda、Getty Images THANKS/松原ゴルフガーデン

関連記事はこちら

This article is a sponsored article by
''.