日本で開催される唯一のPGAツアー「ベイカレント C レクサス」2日目は、強風の初日とは打って変わった好天に恵まれ、好プレーが続出した。そんななか今季ケガで出遅れ「厳しいシーズン」を送ったザンダー・シャウフェレが8アンダーの63を叩き出し、初日の25位タイから2位タイにジャンプアップ。2年ぶりツアー通算10勝目を縁の日本で達成するか注目だ。

シャウフェレが日本の地で狙う完全復活なるか

画像: 4連続バーディを決めたシャウフェレ(撮影/有原裕晶)

4連続バーディを決めたシャウフェレ(撮影/有原裕晶)

前半からエンジン全開だった。3番パー3で初バーディを奪うと6番まで4連続バーディをマークし前半を5アンダーで折り返す。勝負どころの終盤も2連続バーディで締めくくり、ノーボギーの完璧なラウンドを披露した。

単独トップでツアー初優勝を目指すマックス・グレイサーマンと4ストローク差はあるが、通算8アンダー、2位タイと絶好のポジションを確保した。

強風が吹き荒れた初日は「自分にとってはサバイバルでした。でも今日はまったく違うコンディションでいいゴルフができた。良いショットが報われる状況だったので、その恩恵を大いに生かすことができて良かったです」と手応えを滲ませた。

画像: 「ゴルフではとにかく自信が一番大事」(シャウフェレ)(撮影/有原裕晶)

「ゴルフではとにかく自信が一番大事」(シャウフェレ)(撮影/有原裕晶)

好調の原因は戻りつつある「自信」だ。

画像: トップと4打差、巻き返しなるか!(撮影/有原裕晶)

トップと4打差、巻き返しなるか!(撮影/有原裕晶)

昨年12月にわき腹を痛めながら無理をして25年の開幕戦セントリーやタイガーとマキロイ発案のTGL(バーチャルとリアルを融合した室内型チーム戦)にも参戦した。

しかし競技に出続けたことでわき腹のケガが悪化。MRI検査の結果、肋間筋挫傷と軟骨断裂だったことがわかり休養を余儀なくされた。

開幕戦セントリーのあと8週間をほぼ自宅のソファで過ごした彼は「時間が止まったようだった。永遠だった」と語っていた。

3月のアーノルド・パーマー招待で復帰し、4月のマスターズで今季初のトップ10入り(8位タイ)。連覇がかかった全英オープンでも7位タイと健闘したが、最終戦のツアー選手権(トップ30)の出場を逃し、ポイントランク42位にとどまった。

「ゴルフではとにかく自信が一番大事。プロなら誰でもスムーズにいいゴルフができているときは、スウィングや技術的なことはあまり考えません。その感覚が戻ってきつつあるので、何も変えずこのままのプレーを続けたいですね」

祖父母が日本で暮らし、母は日本育ちの台湾人。父はフランス人とドイツ人のハーフ。日本にルーツを持つシャウフェレが縁の地でツアー通算10勝目を目指す。

ザンダー・シャウフェレ:2025シーズン成績
15試合に出場・トップ10/3回・トップ25/9回
マスターズ/8位タイ
全米プロ/28位タイ
全米オープン/12位タイ
全英オープン/7位タイ

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