女子ゴルフの今季国内ツアー第30戦「富士通レディース」初日が17日、千葉県・東急セブンハンドレッドC西C(6697ヤード、パー72)で行われ、渡邉彩香が6バーディ、1ボギーの5アンダー67で回り、首位に1打差2位につけた。渡邉はバッグにドライバーを2本入れるユニークなセッティングのラウンドだった。

初日2位スタートの渡邊彩香
渡邉はこの日、いつもバッグに入れていた4番アイアンを抜いてドライバーを2本入れた。どちらも用具契約を結んでいるブリヂストン製で、1本は新しい「B-Limited BX1☆TOUR」で、もう1本は今季大東建託で優勝したときに使っていた「B1LS」だった。新しい1本は飛距離が出るが、ヘッド形状に慣れておらず、その1本で実戦を戦うには不安があるため、保険をかける意味もあって従来のものも入れたという。

初日バッグに入れた2本のドライバー。ブリヂストン「B1LS」(左)に新作(先月発売)の「B-Limited BX1☆TOUR」も加えた
「ドライバーを2本入れるのは初めてです。私はドライバーがシビアなので(新しい方で)1球でも(不安な球が)出ちゃったら元のものに戻そうと思って、です。使うか使わないか分からないものを入れるのも初めてです」
このラウンドでは結局は新作「B-Limited BX1☆TOUR」だけを使い、従来のものは使わなかったが、515ヤードの16番パー5では威力を発揮。ティーショットを300ヤード前後飛ばし、エッジまで残り210ヤード地点まで運んで難なくバーディを奪った。
2日目以降もこのセッティングを継続するかどうかは明言しなかったが「今日はいいリズムで回れました。ピンチもなかったです」と充実感を漂わせた。
異例のドライバー2本制はかなりの効果があったようだ。