今季シニアツアールーキーの岩本高志の快進撃が止まらない。ここまで2勝を挙げる活躍で現在シニアツアーの賞金ランキング4位! 岩本高志の強みは「曲がらないショット」だが最近はなんと飛距離も伸びているという。そんな岩本に週刊ゴルフダイジェスト11月11日号では、50歳になって開眼した秘密を教えてもらった!「みんゴル」でもご紹介しよう。

フェースをボールに向けたまま振り上げよう

GD 右手の力感がゼロとなると、右手の役割はないのでしょうか。

岩本 右手はフェース面をコントロールする役割があります。そのために、右ひじも脱力しておきたいです。右ひじが力んで伸び切ってしまうと、右手に力が入ってボールを押し込んだりコントロールすることがしにくくなります。

GD ボールを押し込むというと力が入ってしまいそうですが。

岩本 だから、左手1本で振る感覚を強く持つことが大事なんです。

GD 左手1本でクラブを振るときの注意点はなんですか。

岩本 テークバックで右ひざの高さくらいまでフェース面をボールに向けながら上げることです。このとき、左手で振ることに加えアドレスの前傾角度、腕とシャフトでできる角度をできる限り変えずに上げることを注意しています。こうして上げるとフェース面は閉じた状態でテークバックする形になります。

GD どうしてフェースを閉じながらテークバックするのですか。

岩本 フェースを開きながら上げると閉じる動きが必要になります。それはスウィングが複雑になることを意味します。フェースの開閉をなくし、できるだけシンプルに振りたいんです。さらに年齢を重ねると、体がだんだんと回しづらくなります。そこを無理やりに体を回そうとするのではなく、自分が回れる範囲で回すだけ。だからそれに伴い、フェース面の開閉もあまりしないほうが曲がらないし、効率よくパワーを伝えやすくなるんです。

画像: 手首の角度キープ

手首の角度キープ

左手1本で上げるとヘッドがスムーズに動く
ヘッドが右ひざの高さに来るまでフェースをボールに向けたまま上げる。左腕1本で上げると余計な動きが入りにくい。右手に力が入るとヘッドがインサイドに上がりフェースの開閉が大きくなりミスショットを招きやすい。

画像: 左手1本で上げる

左手1本で上げる

左手1本で振ってヘッドが走る感覚をつかむ
右手1本で振るとスウィングが縮こまってしまうが、左手1本で振るとスウィング弧が自然と大きくなる。クラブを逆さまに持って左右の手で素振りをすると、どちらが速くスムーズに振れるかの感覚がわかる。

画像: ヘッドを走る感覚をつかむ

ヘッドを走る感覚をつかむ

裏技
腹筋に力を入れる

岩本はアドレスに入ってから一度トップまでしっかりクラブを上げて、再びアドレスポジションに戻すルーティンを取る。これは一度本気でトップの位置を作ることで腹筋に力が入るので、その状態でスウィングを始動させると緩みのないインパクトが迎えられミスショットしにくくなるという岩本流の裏ワザだ。

画像: 腹筋に力を入れる

腹筋に力を入れる

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