「ミズノ」から最新を意味する“Modern”の頭文字を名前に冠した「Mシリーズ」が新たに登場しました。ミズノ独自の打感そのままに、番手間の飛距離の流れを作りやすくするべく、新たに番手別設計を取り入れています。ロングアイアンは幅広い有効打点エリアを確保し、安定して飛ばせるように設計。ミドルアイアンはフェースの肉厚にグラデーションを付けることで、従来よりもフェース下部の反発性能が向上し、やさしく飛ばせるとのこと。そしてショートアイアンは軟鉄鍛造で、軟らかい打感と操作性を追求しています。ミズノ\『ミズノプロ M-13アイアン』をクラブ設計家の松尾好員氏と共に性能をひも解いてみた。
画像: 【試打クラブスペック】7I ●ロフト角/32.0度 ●ライ角/62.0度 ●価格(税込)/16万5000円(#5〜9、PW)※すべてメーカー公表値

【試打クラブスペック】7I ●ロフト角/32.0度 ●ライ角/62.0度 ●価格(税込)/16万5000円(#5〜9、PW)※すべてメーカー公表値

前作よりもほんのりグースネックになった

GD 今回は『ミズノプロ M-13アイアン』(以下、M-13)を分析していただきます。ミズノの新シリーズとなる“Mシリーズ”が誕生しました。同じく今年からラインナップされた“Sシリーズ”とは、異なるコンセプトになっています。

松尾 はい。「Sシリーズ」はこの連載でも各モデルを取り上げましたが、軟鉄鍛造のツアーモデルアイアンで、操作性を重視した性能になっていました。ラインナップはマッスルバックの『S-1』、ハーフキャビティの『S-3』がありました。一方で「Mシリーズ」はスコアメイクをしやすいような設計がコンセプトとしてあります。

画像: 軟鉄鍛造だった「Sシリーズ」とは違い、『M-13』は番手ごとに素材やフェース設計が異なっている

軟鉄鍛造だった「Sシリーズ」とは違い、『M-13』は番手ごとに素材やフェース設計が異なっている

GD 大きな変化として従来だとナンバリングで性能やヘッド構造が分かれていました。前モデルだと『241』が軟鉄鍛造のマッスルバック、『243』や『245』は番手毎に使用素材が分かれた番手別に異なる設計でした。今回は「Sシリーズ」や「Mシリーズ」というシリーズで線引きされました。

松尾 そうですね。今回ピックアップした『M-13』は前モデルの『243』を踏襲しているように感じました。

画像: 松尾氏は「『M-13』は前モデルの『243』と設計が似ている」という

松尾氏は「『M-13』は前モデルの『243』と設計が似ている」という

GD 具体的にどこから感じましたか?

松尾 どちらもフェースに使われてる素材が、クロムモリブデン鋼という弾きが良い物が使われています。初速を高めて飛ばしを意識しているように感じます。
 
さらにリアルロフト角を比較すると、『M-13』が31.9度、『243』が32.0度と同等で、従来のツアーモデルよりもわずかにストロング設定になっています。

両モデル共にリアルロフト角が同等の設定で、フェース素材が反発の良い物が使われている

GD 弾き系フェースとセミストロングロフトの組み合わせは、たしかに基本設計が似ていますね。

松尾 さらに重心距離や重心深度、フェース面上の重心の高さ(SS高さ)といったデータも同等です。全体的なヘッドデータや、素材など大きな変更点がありません。

重心距離重心深度SS高さ
『243』36.0mm(短い)3.0mm(標準)21.1mm(標準)
『M-13』36.3mm (短い)2.8mm(標準)20.7mm(標準)

GD もし現在『243』を使っていて買い換えを検討しているミズノファンがいたとしたら、『M-13』も選択肢としてあると?

松尾 データ上では大まかなクラブ設計に変化があったわけではないので、すぐに買い換えなくてもいいかなと個人的には思います。しかし構えた時の印象は少し違いがあり、『M-13』はフェースが少し長くなっています。さらに軽いグースネック感があるので、ボールを包んでくれる顔が好きな方は、実際に試打してから決められるといいと思います。

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