地域に根ざした大衆的な中華料理店「町中華」にスポットが当たって久しいが、同じように地域に根ざしたゴルフショップといえば「ゴルフ工房」がある。経験豊かなクラフトマンが使い手の要望に合わせ、ヘッドとシャフトを組む「カスタムクラブ(地クラブ)」が人気だ。そこで、人気工房がオススメするカスタムクラブを週イチで紹介 ! 試打者はゴルフダイジェストで四半世紀にわたり世に出たほぼすべてのクラブを打ってきた堀越良和プロだ。

連載82回目は、本試打企画14回目に掲載されている『ゴルフスタジオ Y's factory』の山下博由さんがオススメするカスタムクラブをご紹介。今回はヨネックス『CB302』×『REXIS SteelCore TypeL(i110S)』シャフトがオススメとのこと。

工房店主の山下さんが特徴を語る

「今回オススメするクラブは、ヨネックス『CB302』アイアンです。昨今、国内男子プロが使用していることで人気のあるヘッドです。このヘッドの特長は、フェースの溝と溝の間に細かい凹凸のラインが入っていることです。これによって、天気の悪い日でもスピン量を安定させてくれる効果が期待できます。アスリート、競技志向のモデルですので、非常に操作性を重視した作りですが、重心を下げることで球も上がりやすく、見た目以上に楽に打つことが可能です。サイズが小さいと不安という方には、『CB501』というやや寛容性の高いヘッドもありますので、そちらを試してみても良いかもしれません」と山下さん。

画像: 『CB302』×『REXIS SteelCore TypeL(i110S)』の組み合わせ(ヘッドは7番:34度)

『CB302』×『REXIS SteelCore TypeL(i110S)』の組み合わせ(ヘッドは7番:34度)

「当店では、フィッティングを前提にヘッドを販売しております。ヘッド価格は1万8000円(税込)、そして自身に合うシャフト(別途シャフト料金)を取り付けることができます。私が独自に開発したフィッティング用ヘッドで、アイアンシャフトが100種類以上試すことができますので、アイアンの試打だけではなく、同時にシャフトも選ぶことが可能です。純正で購入する金額とほとんど変わらないと思いますので、興味のある方は是非来店してみてください」と語った。

『CB302』×『REXIS SteelCore TypeL(i110S)』の印象を堀越プロに聞いた

今回試打するクラブは、今年の10月に発売されたヨネックスの最新モデル『CB302』です。ヨネックスは昨今、男子ツアーで使用者が増えていると聞いています。事前情報によると、契約選手の鍋谷太一プロや、今季勝利を挙げた小斉平優和プロなどが使用し、確かな実績を出しているクラブとのことです。このモデルは約7年ぶりにリニューアルされ、前作『CB301』と比べ、ややグースが少なくなった印象があります。トウ側が高く、構えた時にマッスルバックのようなシャープな見た目は、中級者〜上級者に好まれる顔つきだと思います。ロフトは7番アイアンで34度とクラシカルロフト設計で、単に飛距離を出すことよりも、狙った場所に球を止めるたり球筋を打ち分けたりと高い操作性を追求したイメージが湧いてきます。シャフトはヨネックス純正の『REXIS SteelCore』。弾き系の『Type-L』と、粘り系の『Type-H』の2種類をお借りしました。どちらも重量が100gからの設定となっており、ある程度ヘッドスピードが速いゴルファーをメインターゲットにしたラインナップと言えるでしょう」

画像: 試打者/ほりこし・よしかず。試打経験から裏打ちされた豊富な知識と試打技量から大手メーカーのシャフトやヘッドの開発にも携わる。キング・オブ・試打。クレアゴルフフィールド所属

試打者/ほりこし・よしかず。試打経験から裏打ちされた豊富な知識と試打技量から大手メーカーのシャフトやヘッドの開発にも携わる。キング・オブ・試打。クレアゴルフフィールド所属

実際に試打を開始!※使用シャフトは『Type‐L』

「まずアドレスした際に、コンパクトなヘッド形状が一打一打により集中できる感覚がありますね。ミスヒットと芯で当たった時の差がとても分かりやすく、芯に当たった時の打感は非常に軟らかく心地よいです。クラシカルロフトということもありやや飛距離は落ちましたが、コントロール性や縦距離の安定性は抜群に良いですね。また落下角とスピン量が十分に取れており、狙った場所に止まってくれるような安心感があります。今回データ計測した『Type‐L』シャフトは切り返しから先が走る感覚がありました。『Type‐H』は手元が柔らかく、タメが強いプレーヤーにオススメできるシャフトだと思います」

●キャリー/149.3Y
●総飛距離/153.5Y
●スピン量/6247rpm
●着弾角/47.1度

総評

画像: 「ソールの抜けが良さそうですね」(堀越)

「ソールの抜けが良さそうですね」(堀越)

「『CB302』×『REXIS SteelCore Type‐L(i110S)』の組み合わせは、飛距離を追求するよりも、狙った場所に球を止める、弾道を操作するといった上級者志向のプレーヤーにとてもマッチすると思います。そして装飾が少なく洗練されたシンプルなデザインのため、道具として所有する満足感があり、ゴルフへのモチベーションも高めることにも繋がると思います。また、芯を外した時に伝わる手の感覚が強いため、芯で打つためにコンパクトにスウィングする癖が身に付きますし、普遍的なクラシックなアイアンなので長く使用できそうです。今回のクラブは山下さんの工房で試打できるみたいなので、興味のある方は是非試してみてください」

THANKS/クレアゴルフフィールド

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