DPワールドツアー今季最終戦「DPワールドツアー選手権」を終え中島啓太が来季のPGAツアー昇格を決めた。
画像: 欧州ルートで26シーズンのPGAツアー参戦を決めた中島啓太(写真は24年全英OP、撮影/姉崎正)

欧州ルートで26シーズンのPGAツアー参戦を決めた中島啓太(写真は24年全英OP、撮影/姉崎正)

最終ホールでバーディパットを沈めると右の拳を力強く握り締めて何度もガッツポーズ。グリーンを下りるとこらえていた感情が溢れて安堵の涙が止まらない。不動のアマチュア世界ナンバーワンのエリートは1シーズンで欧州ツアーを卒業するはずだったが昨年はポイントが足りずに足踏みした。

中島啓太、ガッツポーズから安堵の涙【DPワールドツアー公式X】

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今季は序盤から好調で、先月にはインドでトミー・フリートウッドと優勝争いをして2位に入り、有資格者を除くポイントランクトップ10入りに前進した。しかし最終戦まで“当確”ランプはともらず下位に終われば即圏外となるギリギリの戦いだった。それでも耐え抜いて16位タイに入りポイントランク8番目で念願のPGAツアー切符を獲得した。欧州ルートでの昇格は久常涼、星野陸也に続く3人目。来季は同世代の平田憲聖もコーンフェリー(下部ツアー)ルートでPGAツアーに参戦する。

【写真】PGAツアーカードを手にして喜ぶ中島啓太【DPワールドツアー公式X】

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試合は4年連続7度目の年間王者が懸かったローリー・マキロイが3日目トップに立って注目されたが最終日はピリッとせず接戦に。最多6人でのプレーオフが想定されたが最終ホールでイーグルを決めたマキロイがマット・フィッツパトリックと並びプレーオフへ。だが快進撃はそこまで。1ホール目でティーショットをクリークに入れたマキロイが敗れ、フィッツパトリックが2年ぶりツアー通算10
勝目を挙げた。

敗戦にも「マット(フィッツパトリック)が勝ってうれしい」とライダーカップのチームメートを称えたマキロイ。昨年並んだセベ・バレステロスの記録を抜き7度目の年間王者に輝いた。

ラウンド後のインタビューでセベの記録を抜いたことを指摘されると「去年彼に並んだときもそうだったけれど、彼の記録を抜くなんて信じられない」と感無量。来年はツアー史上最多8度の年間王者に輝いたコリン・モンゴメリーの記録への挑戦が待っている。

※週刊ゴルフダイジェスト2025年12月9日号「バック9」より

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