
インターナショナルシリーズ第8戦「シンガポールオープン」で優勝し、シリーズの累計ランキングでLIVゴルフ昇格を決めた浅地
同シリーズ最終戦のPIFサウジインターナショナルは予選落ちに終わったが、シリーズの累計ランキングで2位。同1位のスコット・ビンセントと共にLIVゴルフ昇格が決定。「これでLIVに出場できる。本当にうれしい」と喜んだ浅地は、シンガポールの優勝でランク2位に浮上したことに気づき「道が開けた。チャンスがあると思えた」という。
ビンセントはLIVがスタートした当初は参戦していたが、24年の終わりに資格を失い、今回再び出場権を奪還した。最終戦で2人は夕陽に照らされLIVの証しであるゴールドメダルを授与された。来年から54ホールから72ホールに変更されるLIVには、33歳のフランスの中堅ビクトル・ペレスがPGAツアーから移籍を表明している。伝統的なゴルフ競技スタイルを踏襲することで世界ランクの対象となることが期待されてもいる。
創設当初はツアーで活躍できなくなったベテランの再就職先というイメージがあったLIVだが、ブライソン・デシャンボーやブルックス・ケプカ、キャメロン・スミスらバリバリのメジャー覇者たちが参戦してフィールドが充実。集客やテレビ放映は苦戦しているが、若い世代には新たなツアーとして人気が出つつある。
実際1月8日から11日にフロリダのブラックダイヤモンドランチで開催されるLIVプロモーションズ2026(最終予選会)にはアジアンツアーのポイントランク1位の比嘉一貴や、最終戦で上位争いをした杉浦悠太、池村寛世らが出場を予定している。
大会で2位以内に入れば来季のLIVゴルフのフル参戦権、上位10名にはインターナショナルシリーズの出場権が付与されるとあって選手たちは気合十分。いま若者が海外に羽ばたく道筋は拡大中だ。
※週刊ゴルフダイジェスト2025年12月16日号「バック9」より



