
ドイツのベルンハルト・ランガー
今季シニア最終戦、チャールズ・シュワブカップ選手権で連覇を目指したランガーだが、勝ったスチュワート・シンクに9打差の14位に終わり今季は未勝利。PGAツアーチャンピオンズ最多の47勝 (メジャー11勝)を挙げているレジェンドの記録が途切れた。とはいえ今季は不振だったわけではなく2位が1回、トップ10入り6回でポイントランクは25位。最終戦の2ラウンドを含め今年19回のエージシュートを記録している。
昨年は序盤にアキレス腱を断裂したが最終戦で優勝。「ゴルフは何があるかわからない。ほんの些細なことがきっかけになる。カチッと音を立てて、あぁこの感じだという瞬間を体は覚えている」と語ったが、今季その瞬間は訪れず。だが来年にはまたカチッとハマって48勝目を挙げるかもしれない。
ちなみに2位の回数も驚異の43回である。さらに68歳がシニアで稼いだ賞金は3822万ドル超。50歳を超えてこれだけ稼ぐ人物がいるとは驚きだ。また、最終戦を終えたLPGAツアーでも意外な人物が未勝利のシーズンを過ごした。
昨季7勝を挙げたネリー・コルダだ。最終戦は優勝したジーノ・ティティクルと最終日最終組を回りラストチャンスに期待がかかったが3位。コルダは今季について「苦しい戦いだった」と総括。それでも「浮き沈みはあったけれど、そのおかげで精神的に成長できました。成功って一直線じゃないから(未勝利を)むしろ感謝しています。完璧にはなれない。常に学び続けるチャンスがあるから謙虚になれる」と心境を打ち明けた。
男子では度々優勝争いに絡んだシェーン・ローリーが今季未勝利。一昨年ZOZOチャンピオンシップで通算6勝目を挙げたコリン・モリカワは昨年に続き今年も勝てなかった。
※週刊ゴルフダイジェスト2025年12月16日号「バック9」より
