くわき・しほ／2003年1月生まれ。岡山県出身。ジュニア時代に中国女子アマ2連覇、2021年プロ合格（JLPGA93期）。倉敷芸術大学在学中。昨年の資生堂レディス初優勝、同年3勝
ドライバーを変更し、ボール初速が平均60m/sから63m/sと速くなった。フェース面の赤い打痕はボールに自ら施している赤いアライメントラインの影響。日頃、いかに芯をとらえているかがよくわかる
今年はシーズン中にドライバーをスイッチした。10月の富士通レディースから使う新ドライバーはブリヂストンBX1LSのロフト9度。
「以前に使用していたモデルと比べてスピン量が減って、平均3000回転から2400回転くらいになり、球が明らかに強くなりました。結果、キャリーが7ヤードくらい伸びたので、シーズン途中でしたが、迷わず替えました」
今年の9月に発売されたモデルだが、クラブ変更に慎重派の桑木でも納得の性能だったようだ。ドライバー変更とともに、一時シャフトもスイッチしていたが、現在は昨年優勝を積み重ねた三菱ケミカルのディアマナBBに戻している。
3Wは昨年から引き続き使用しているB1ST
唯一のFWの3Wは昨年から使うB1ST。オフに今年発売した新しいモデルのテストを予定しているそうで、来季の開幕でスイッチされているか注目だ。
8年愛用したアイアンからスイッチ。打感や抜けの良さも気に入ってスムーズにチェンジできた
アイアンは5I～PWまで、シーズン序盤から使用する241CB。中学時代から8年使用したアイアンからのスイッチ。
「アイアンは顔とソールの抜けの良さ、そして打感を重視しています。しっくりこない限り替えませんが、この241CBは昨年のオフにテストした後、部分的に調整してもらって変更しました」
アイアンだけの指標ではないが、パーオン率は3勝した昨年の11位（73.02％）から今年は4位（73.48％）に上がっている。
構えたときの顔とスピン性能を評価して使用。積極的にピンを攻めていくスタイルをこのウェッジがアシストしている
ウェッジはロフト48・52・58度のBRM2ウェッジを使用している。安定した距離感と方向性を重視し、シャフトはアイアンより10グラム重いN.S.プロ950GHを挿している。
パターはピンのPLDミルドアンサー2という削り出しのブレードタイプ
グリーンのセッティングによって、ロフトを調整しながら使用している。ステップがあるアイアン用シャフトを挿すのは桑木のこだわり。
ボールはツアーB Xで黄色モデルを使う。学生時代からカラーボールを好んでいる
今年は3つの海外メジャーに参戦した桑木。近い将来、世界の舞台でも活躍が期待される一人であることは間違いない。
桑木志帆の最新クラブセッティングの詳細
1W/ブリヂストン BX1 LS(9度)・ディアマナ BB53(S)
3W/ブリヂストン B1 STFW(15度)・ディアマナ WB53(S)
3U・4U/ブリヂストン BX2 HT HY(19・21度）・TENSEI 1K ハイブリッド70(S)
5I～PW/ブリヂストン 241CB アイアン・N.S.プロ850GH(S)
GW・AW・SW/ブリヂストン BRM2 ウェッジ(48・52・58度）・N.S.プロ950GH(S)
PT/ピン PLDミルドアンサー2・N.S.プロモーダス³システム3ツアー125(S)
BALL/ブリヂストン ツアーB X
※スペックは編集部調べ
※プロは頻繫にクラブを変更するため、実際に使用するセッティングと異なる場合があります
PHOTO/Tadashi Anezaki
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