
こだいら・さとし/1989年9月生まれ。東京都出身。駒場学園高等学校卒業。2010年プロ転向。2013年、日本ゴルフツアー選手権でツアー初優勝。2018年、マスターズ出場、28位。同年のRBCヘリテージでPGAツアー初優勝。今年8月、日本ツアー7年ぶりに優勝

市販でされているアイアンだが、その顔を小平好みにカスタマイズ。4IはヨネックスCB702。パー5の2打目や長めのパー3など使用頻度が高い
2021年からクラブ契約フリーになり、昨年から三浦技研のアイアンを使う。今年から使っているアイアンはTC-102という鍛造ハーフキャビティ、5I〜PWまで入れる。このアイアンは兵庫県市川町の三浦技研まで足を運び、アイアン職人とともに好みのヘッドに仕上げた。
「アイアンは見た目が一番大事です。目から入ってくる情報が一番で、構えた時に安心感があります。打感も気に入っています」
昨年、53位だった国内賞金ランキングも、アイアンを変更して現在5位。ショットに定評がある小平のゴルフを支えていると言っても過言ではない。シャフトは「少ししなりがあったほうがいいです」と、ダイナミックゴールドEXツアーイシューのS300を挿している。
4IはヨネックスのCB702をチョイス。以前は3Iも入れていたが、現在は飛距離に特化したロフト21度のこの4Iにスチールとカーボンの複合シャフト、ヨネックス レクシス スチールコア タイプHを挿す。このシャフトにスイッチ後、弾道がかなり高くなったという。

ドライバーはキャロウェイのパラダイム♦♦♦の10.5度
ドライバーは23年の発売以来、使い続けているキャロウェイのパラダイム♦♦♦でロフト10.5度、長さは23年に0.5インチ伸ばして45インチ。シャフトはツアーADクワトロテックを使用している。

3WはM4を長く使っていたが、現在はQi10。5Wは2014年から今年で使用12年目のプロギアiDナブラ ブラック。球筋の打ち分けや状況に応じた使い方ができる
FWは3WがテーラーメイドのQi10、5Wがプロギア契約時代の2014年から長く使用しているiDナブラ ブラック。
「重心が低すぎず深すぎず、ボールを吹き上がらせたり、フェードとドローも簡単に打ち分けられます。ティーアップしたときには飛距離も出てくれます」と手放せない1本だ。

SM9を継続使用。シャフトはアイアンと同じダイナミックゴールドのS300と軟らかめ
ウェッジはボーケイSM9の52・56・60度の3本。かつてはウェッジ2本でプレーしていたが、PGAツアーへ行った際に、56度を加えて3本態勢にした。

パターの長さは33インチ。一時期ファントムタイプを使う時期もあったが、現在はオーソドックスなこのエースパターに戻した
パターはスコッティキャメロン ニューポート2プロトで、今年で10年目になるエースパター。見た目はいたってシンプルなブレードタイプだが、絶大な信頼を寄せていて、日米通算9勝のうち、このパターで6勝を積み上げてきた。

ボールはタイトリスト プロV1x。「アプローチのスピン量が増えました」と高く評価
8月の優勝後もたびたび上位に入る。来年の米ツアー再挑戦を視野に、ゴルフの精度をさらに高めようとプレーしている。
小平智の最新クラブセッティングの詳細
1W/キャロウェイ パラダイム ♦♦♦(10.5度)・グラファイト ツアーAD クアトロテック(70X)
3W/テーラーメイド Qi10(15度)・グラファイト ツアーAD CQ(70X)
5W/プロギア プロギア iD ナブラ ブラック(18度)・グラファイト ツアーAD クアトロテック(75X)
4I/ヨネックス CB702フォージド(21度)・ヨネックス レクシス スチールコア タイプH(120X)
5I~PW/三浦技研 TC-102 アイアン・ダイナミック ゴールドEXツアーイシュー(S300)
AW・SW・LW/タイトリスト ボーケイSM9(52・56・60度)・ダイナミック ゴールドEXツアーイシュー(S300)
PT/スコッティキャメロン ニューポート2 プロト
BALL/タイトリスト プロV1x
※スペックは編集部調べ
※プロは頻繫にクラブを変更するため、実際に使用するセッティングと異なる場合があります
PHOTO/Shinji Osawa





