シーズン初戦のザ・セントリーで優勝した松山英樹が25年を締めくくるイベント、ヒーローワールドチャレンジでプレーオフを制し大会2度目の優勝を飾った。主催のタイガー・ウッズの激励を受けスタートした最終日、ノーボギーの8アンダー64をマーク。スウェーデンのアレックス・ノレンと通算22アンダーで並びプレーオフに進出し1ホール目で鮮やかなバーディを奪って16年以来の戴冠。決して絶好調ではなかった25年だが年のはじめと終わりを勝利で収めるとはさすが日本の大エースだ。

鮮やかな優勝だった。18番パー4でおこなわれたプレーオフ1ホール目。残り166ヤード、フェアウェイから放った完璧なセカンドショットは美しい放物線を描きピンそばにピタリ。

何度見てもうっとりするようなスーパーショットで80センチに寄せタップインバーディを奪って決着をつけた。

思えば3年前のソニーオープン・イン・ハワイでもプレーオフ1ホール目のティーショットをドロー、セカンドショットをフェードで打ち分け鳥肌もののイーグルで勝利したもの。そのときもウィニングパットは今回と同じ80センチだった。

直後のインタビューではラウンド前タイガーに「10アンダー出してこい」といわれたことを明かし「そこ(10アンダー)を目指したんですけど……」。

画像: ヒーローワールドチャレンジを制した松山英樹(右)。優勝トロフィーを挟んでタイガー・ウッズ(左)とツーショット撮影(写真/Getty Images)

ヒーローワールドチャレンジを制した松山英樹(右)。優勝トロフィーを挟んでタイガー・ウッズ(左)とツーショット撮影(写真/Getty Images)

スコア的には2打足りなかったが「まぁ、優勝することができて良かったです」と満足げな笑顔を見せた。

首位と3打差の3位からスタートしたこの日は序盤からショットとパットが噛み合いフロント9で5バーディを奪うと10番では残り116ヤードをピン奥から戻してカップインさせイーグル奪取に成功、首位に並んだ。

後半2つのパー5は獲れずバーディは13番だけだったが流れを途切れさせることなくプレーオフに進出。

「今週そんなにいい状態で入ったわけではなかった」といいながら世界No.1のスコッティ・シェフラー(4位タイ)に2打差をつけ選ばれし20名のトッププロの頂点に立った松山。

ツアー競技ではないためフェデックスカップのポイントには反映されないが世界ランク対象の試合で優勝賞金100万ドル(約1億5千万円)を獲得した。

夕暮れをバックにタイガーとトラと地球儀を模ったトロフィーを真ん中にツーショット写真に収まった松山の表情には喜びが溢れていた。

          

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