
AIG女子オープンでメジャー初優勝を飾った山下美夢有。こんな姿がアジアで見られるか?(写真/U-NEXT)
あくまで可能性の話でいつになるかもわからないが「この秋、初めて韓国での2試合に行く機会があったが、すごいイベントだった。毎日何千人ものファンが私たちの選手たちをフォローしていた。ショッピングモールに入ると、半分のフロアがゴルフライフスタイルのアパレルブランドだった。今回の最大の収穫は、そこに大きなチャンスがあるとわかったことだ。それを活用する方法を見つけ出すのが、私たちLPGAの仕事だ」とコミッショナーは語っている。
この話だけを聞くと、将来アジアでのメジャー開催といっても、特に韓国がコミッショナーの頭にあるように思われるが、今季の日本人選手、特に新人選手の活躍を見るとしばらくその勢いは止まりそうもない。
今後、アジアでメジャーとなれば、日本が会場となる可能性も高いと言えるだろう。何しろ国別では6人の日本人選手が7勝し、韓国、アメリカを抜いてトップ。中でも山下美夢有はAIG女子オープンとメイバンク選手権に優勝して新人王に輝いている。メジャーのシェブロン選手権に優勝した西郷真央はわずかな差で惜しくもアニカ・ソレンスタム賞を逃したが、畑岡奈紗はTOTOジャパンクラシックで今季初勝利を挙げた。岩井姉妹は共に優勝を果たして話題を集めたし、竹田麗央が今季の日本人活躍の先陣を切った。
「私たちの選手がより注目されるところに行くべきだ。そしてそれがアジアなら素晴らしい」とはケスラーコミッショナー。来季、日本では全試合U-NEXTがライブ放送することも決まっている。問題はスポンサーだろう。
メジャーとなれば、1000万ドル前後の賞金総額が必要となる。つまり、毎年数十億円規模の予算が割ける日本の大口スポンサーがいれば、数年後には第6のメジャー大会が日本で開催されることになるだろう。
※週刊ゴルフダイジェスト2025年12月16日号「バック9」より








