母国オーストラリアのナショナルオープンでアダム・スコットが単独5位に入り来年の全英オープン出場権を獲得した。
画像: 母国オーストラリアのナショナルオープンで全英オープン出場権を獲得したアダム・スコット

母国オーストラリアのナショナルオープンで全英オープン出場権を獲得したアダム・スコット

プレジデンツカップの舞台にもなったロイヤルメルボルンGCで開催されたクラウンオーストラリアオープンは、全英オープンのクオリファイシリーズ。有資格者を除く上位3名にメジャー出場権が与えられる。アダムは3枠あるうちの1枠に滑り込み全英オープン26年連続出場を決めた。

目下彼はメジャー連続出場記録を更新中。1回出場するのも難しいメジャーすべてに四半世紀一度も欠かさず出場し続け、97回連続出場記録を誇っている。来年のマスターズは歴代チャンピオンとして無条件で出られる。

全米プロゴルフ選手権は前例にならうと世界ランク100位以内なら招待枠でほぼ出場が可能。現在アダムは60位だ。問題は100回連続記録がかかる全米オープン。直前の世界ランク60位以内、あるいは最終予選会で上位に入る必要がある。

今年は去年のツアー選手権出場資格で出場。去年は予選会で次点に終わり連続出場記録が途切れるところだった。しかし大会の1カ月前にグレイソン・マレーが亡くなったため世界ランク60位に繰り上がって出場することができた。26年の全米オープン出場を果たせば、全英オープンの週に46歳の誕生日を迎え101回まで記録を伸ばすことに。27年のマスターズでは102回をクリアする。

メジャー18勝のジャック・ニクラスは1962年から98年にかけて史上最多の146回連続出場記録を樹立している。そのニクラスに次ぐ2位の記録を持つのがスコットだ。

メジャー97回の出場で優勝は13年マスターズの1回だがトップ10は20回。なかでも惜しかったのが12年の全英オープン。終盤まで首位を走り優勝目前と思われたが最終日にまさかの上がり4連続ボギーでアーニー・エルスに逆転を許しV逸。勝ったエルスさえ「胸が痛い」というほど痛恨の敗戦だった。

それにしても25年間故障なくメジャーに出続けるとはいかに自己管理が行き届いているかの証しでもある。

※週刊ゴルフダイジェスト2025年12月30日号「バック9」より

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