続々と海外へ飛び出す日本の男子プロたち、海外で躍進する日本の女子プロたちここ数年、世界のプロゴルフツアーは大きく様変わりしている。LIVゴルフリーグという新興勢力の登場に始まり、国内ツアーで戦っていた日本の男子プロたちは、これまでになく積極的に世界進出を目指すようになった。2026年のツアーはどうなるのか、ご意見番の2人がその展望について対談。「みんなのゴルフダイジェスト」では、香妻陣一朗、そして出場権を得た浅地洋佑が参戦予定のLIVゴルフ編をお届け。

タケ小山

画像: 世界中のツアーに精通するプロ。TBS「サンデーモーニング」の解説者としてもお馴染み。小誌で「世界パトロール」を連載中。

世界中のツアーに精通するプロ。TBS「サンデーモーニング」の解説者としてもお馴染み。小誌で「世界パトロール」を連載中。

内藤雄士

画像: 丸山茂樹のコーチとしてともに米ツアーを戦ったティーチングプロ。日本大学ゴルフ部コーチも務める。ハイランドセンター代表

丸山茂樹のコーチとしてともに米ツアーを戦ったティーチングプロ。日本大学ゴルフ部コーチも務める。ハイランドセンター代表

5試合欠場でも「5億円」! 香妻陣一朗が証明したLIVの破格な賞金額

画像: ランク32位で約5億円を稼いだ香妻陣一朗

ランク32位で約5億円を稼いだ香妻陣一朗

年末恒例のこの特集。例年と同様に、タケ小山、内藤雄士の2人のプロに2025年のツアーを振り返ってもらいつつ、2026年のツアーの展望を聞いてみた。最初のテーマは「LIVゴルフ」について――。

GD:25年のLIVゴルフリーグには、日本から香妻陣一朗選手が「アイアンヘッズ」のメンバーとして参戦し、ポイントランキング32位という結果でした。

タケ小山(以下タケ):6月のダラスの大会で2位タイになったから、けっこう稼いだんだよね。

GD:はい、約315万ドルですから日本円にすると4億8000万円を超えています。

内藤雄士(以下内藤):えっ、5億円近くも稼いでいるんですか?

GD:香妻選手はケガでシーズン初めの5試合を欠場していても、この結果ですから。ちなみにランク31位はブルックス・ケプカで、こちらはフル出場しています。

画像: アジアンツアーからLIVの出場権を得た浅地洋佑

アジアンツアーからLIVの出場権を得た浅地洋佑

内藤:26年は浅地洋佑がアジアンツアーで出場権を得て、LIVに参戦するんですよね。LIVは予選落ちがないから確実に大金を稼げるので、洋佑も親孝行できそうですね(笑)。

タケ:浅地は内藤くんのハイランドセンターで育ったんだっけ?

内藤:そうです。中学生のときにウチの特待生になって、練習していました。体は小さかったけど小技が上手かったですね。こんなに〝出世〟するとは思わなかったですが、とても嬉しいですね。

タケ:アジアンツアーで年間王者になった比嘉一貴は、LIVには出られないの?

GD:LIVに出られるのはアジアンのなかのインターナショナルシリーズだけのランキングの上位2人なので、26年は浅地とスコット・ビンセントの2人です。

タケ:LIVは54ホール競技だったのに、26年からは72ホールになるんだよね。ノーマンが退いて、他のツアーとのギスギスした関係から協調路線になり、世界ランキングの対象試合になるようにまた申請したから、きっと世界ランクを意識して72ホールにしたんだね。

GD:そうですね。54ホールだとポイントが少ないですから。

画像: LIVゴルフの象徴的存在のブルックス・ケプカだが、PGAツアーへの復帰を望んでいると言われている

LIVゴルフの象徴的存在のブルックス・ケプカだが、PGAツアーへの復帰を望んでいると言われている

タケ:でも、そもそもLIVってローマ数字で「54」を表していたわけだから、ある意味54ホールはLIVのアイデンティティだったのに。そういえば、ケプカもLIVをやめてPGAツアーへの復帰を考えているようだね。ケプカはまだグランドスラムも狙えるし、それを考えたら“真剣勝負”のPGAツアーのほうがいいと考えているんだろうね。

内藤:短パンはいて音楽が流れているなかでのプレーだと、やはり気合が入らないかもしれません。

タケ:そうだと思うよ。

LIVゴルフで香妻陣一朗が5億円を稼ぎ出した事実に驚きを隠せないタケ小山、内藤雄士の両人。記事の続きでは、シード権獲得ラインが125位から「100位」に引き上げられたPGAツアーの現実と、久常涼や金谷拓実らが味わったシード権ギリギリの攻防戦を振り返る。また、石川遼、大西魁斗らが参戦するコーンフェリーツアー。南米各地を転戦する厳しい環境についても言及する。
さらに世界ランク上位20人中7人が日本人選手という女子プロの隆盛についても意見を交わす。史上最多15人が米LPGAツアーに挑む2026年、日本勢はどこまで勝ち続けるのか?
気になる続きは週刊ゴルフダイジェスト、Myゴルフダイジェストでお楽しみください!

PHOTO/Tadashi Anezaki、Hiroyuki Okazawa、Shinji Osawa、HiroakiArihara、Yoshihiro Iwamoto、Getty Images

週刊ゴルフダイジェスト1月6・13日「2026年のツアーはどうなる? 」より

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