
店舗には溢れんばかりの最新クラブが陳列されている

●解説 クラフトマン:鹿又芳典さん
【まずはここを理解しよう】反発規制がある以上飛びの絶対値はもう限界です

2008年「COR規制」によって、初速性能競争は制限された
2008年、フェースの反発係数が0.830を超えるクラブを違反とする「COR規制」によって、高反発時代のような青天井の初速性能競争は制限された。そのためクラブの絶対的な飛距離性能はもはや頭打ちで、現代のドライバーで飛ばすには、自分のロスをいかに減らすか=自分に合ったクラブを選ぶことが飛ばしのカギになっている。
ニューモデルが続々と発表されるこの季節、メディアでの広告や試打企画で膨大な情報が飛び交うなか、クラブ選びは何を基準にどう考えればいいのか。クラブの〝ご意見番〟として知られるクラブコーディネーターの鹿又芳典さんに話を聞いた。
「まず大前提として覚えておいてほしいのは、ニューモデルが必ずしも劇的に飛ぶようになっているわけではないということ。クラブが年々進化しているのは間違いないですが、反発規制などのルールがある以上絶対的な飛距離性能は頭打ちで、進化は安定性ややさしさなどの面がメイン。もはや“誰でも絶対飛ばせるクラブ”は出てこないんです」
「飛ぶ」という言葉に踊らされていないか? カタログを読めると“本当に必要”なクラブがわかってくる

クラブの広告やポスターなどをよく見ると、そのクラブが何を重視し、誰をターゲットにしているかが読めてくる
だからといって飛距離性能アップを謳っている広告やポスターは嘘かといえば決してそうではない。そのクラブが「なぜ飛ばせるのか」はきちんと書いてある。そこを読み解き、自分に合ったクラブを選ぶことが飛距離アップのためのカギになる。ポイントは広告からキーワードを見つけ出すこと。大きく分けるとフェース、低スピン、そして慣性モーメント(MOI)の3つの言葉だ。
「まずは慣性モーメントの数値。最新モデルはだいたい7000~8000g・㎠くらいあるので、これを基準に大きいものほど一発の飛距離より安定性を重視しているヘッドだと考えていいでしょう。低スピンは、パワーがある人やスライサーなど、元々のスピン量が多い人にとっては有効な飛ばし要素ですが、パワーがない人にとっては低スピンすぎると球が浮かなくなるので注意が必要です。これはへッドの重心と密接に関係していて、低・浅重心ほど低スピンになりやすい。浅重心はパワーヒッター限定の要素なので、とくに低重心がカギになります。そしてフェースは、高初速エリアの拡大が今のトレンド。これは飛びの平均値を上げる要素だと考えてください」
こういったワードの中から自分が飛距離を伸ばすために有効な要因を見つけることが、クラブ選びの第一歩だ。
キーワード【1】『フェース』“安定して飛ばす”ためのテクノロジー

キーワード【1】は「フェース」
芯を食ったときのフェースの最大反発力はルールで制限されている。そのため今は、ミスヒットしてもそれに近い数値を出すための「広反発」がポイント。平均飛距離アップの要因だ。
キーワード【2】『低スピン』飛距離要素だがデメリットになる場合も

キーワード【2】は「低スピン」
飛ばすためには適正スピン量が大事で重心の高さが関係する。スピンが多い人にとっては「低スピン」は重要な飛距離アップのポイントになるが、自分にとってそれが有効かどうかはきちんと見極める必要がある。
キーワード【3】『MOI』安定性のトレンド。合わない人も!

キーワード【3】は「MOI」=慣性モーメント
大MOIほどミスヒット時にヘッドがブレにくい、安定性アップのトレンドだが、ある種の扱いにくさを伴うため合わない人もいる。概ね7000~8000g・㎠が現代ドライバーの平均MOI。
取材・文/鈴木康介
写真/野村知也、有原裕晶
イラスト/小倉隆典
※月刊ゴルフダイジェスト2月号「“正しい”ドライバー選び」より一部抜粋
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現代のドライバーで飛ばすためには、自分のロスを減らせるクラブを選ぶことが大事だという。そして、そのためには「フェース」「低スピン」「MOI」という3つのキーワードをカタログで見比べてみる必要があるとわかった。今度はいよいよ店舗でクラブ選び! そこで重要になるのは、“メーカー決め”や“スペック選び”なのだが、ここで気にしてほしいポイントは、Myゴルフダイジェストや月刊ゴルフダイジェスト2月号に掲載中! ぜひ合わせて確認してもらいたい。




