テーラーメイドのニューモデル、『Qi4D』シリーズが発表された。ドライバー、FW、UT、アイアンのフルラインナップの中で、まず注目は、『Qi4D』ドライバーだ。メインとなるモデルは、『Qi4D』と『Qi4D MAX』ドライバーの2機種、これに『Qi4D LS』ドライバーと『Qi4D MAX LITE』ドライバーを加えた全4モデル。ツアーロンチは、昨年終盤に行われ、冒頭タイトルの4選手など多くのプロが『Qi4D』ドライバーに切り替えるという好評価ぶり。早速、『Qi4D』シリーズがどんなドライバーなのか見ていこう。
画像: テーラーメイド『Qi4D』ドライバー4モデル。『Qi4D』ドライバー(前左)、『Qi4D MAX』ドライバー(前右)、『Qi4D LS』ドライバー(奥左)、『Qi4D MAX LITE』ドライバー(奥右)(Ph/Hiroaki Arihara)

テーラーメイド『Qi4D』ドライバー4モデル。『Qi4D』ドライバー(前左)、『Qi4D MAX』ドライバー(前右)、『Qi4D LS』ドライバー(奥左)、『Qi4D MAX LITE』ドライバー(奥右)(Ph/Hiroaki Arihara)

『Qi4D』ドライバーシリーズに一貫するテクノロジー/『Qi』シリーズとして3代目、カーボンウッドとして5代目~熟成と革新の〝4D〟とは?

“4D”とは4つのディメンション(次元)から付けられたネーミング。①4モデルのドライバーヘッドに共通する新たなフェーステクノロジー、②各ドライバーの特性に見合ったヘッド重心設定&調整機能とヘッドシェイプ、③『Qi4D』シリーズ専用の新シャフトの開発、④各ゴルファーに最適なヘッドとシャフト、スペックが見つかる新フィッティングシステム、からなる4Dだ。『Qi4D』シリーズが、『Qi』ブランド初代の『Qi10』シリーズ、2代目の前作『Qi35』シリーズから、どう進化したのか具体的に追っていく。

スピン量のバラつき減少~フェースの上下方向曲面(ロール)に秘密があった

『Qi4D』シリーズ最大の特徴と言えるのが、フェース面の新テクノロジーだ。『Qi』シリーズの開発チームは、ドライバーショットの膨大なデータを収集、フェースデザインを改めて研究したという。その結果、打点の上下方向のバラつきがスピン量を乱高下させ、それがゴルファーの飛距離の精度を下げていた点を重視。また、このスピン量の不安定要素が最適ドライバーを選ぶフィッティングも難しくしていたという。

画像: 『Qi4D』ドライバーのフェース面を、ヒール側(右)とトウ上側(左)から見る。上下方向の曲面(ロール)が大きくなり、上下ブレに対するバックスピン量のバラつきが抑えられるようになった

『Qi4D』ドライバーのフェース面を、ヒール側(右)とトウ上側(左)から見る。上下方向の曲面(ロール)が大きくなり、上下ブレに対するバックスピン量のバラつきが抑えられるようになった

その改善策として、フェース面の上下方向曲面=ロールサイズに着目。前作『Qi35』シリーズよりも上下方向曲面のカーブを大きくしつつ、打点位置の高さごとにスピン量が最適に近づくよう改良していった。

同時に、テーラーメイドのクラブに長らく搭載されている『貫通型スピードポケット』も、『Qi4D』シリーズにフィットするよう改良。フェース面の新ロールデザインとの相乗効果によって、打点ブレによるバックスピン量のバラつきが大幅にカットされたという。

例えば、フェースのセンター付近で打ったバックスピン量が2200~2400回転のゴルファーで想定すると、スコアラインの上から1~2本目に当たった“天プラ”ショットぎりぎりの場合、『Qi35』シリーズだとバックスピン量が1700~1900回転まで減少、ドロップ気味のショットになったのに対し、今作の『Qi4D』シリーズでは、スピン量1900~2100回転を維持、センター打点に近いキャリーを確保してくれる。

逆に、フェースの下面(スコアラインの下から1~2本目)で打った場合、『Qi35』シリーズではスピン量3000回転以上の吹き上がり気味になっていた弾道が、『Qi4D』シリーズでは、それが2700回転前後に抑えられて、前へ伸びていく弾道になるという仕組み。このスピン量の安定化からすれば、飛距離と飛び方の安定感は説明するまでもないだろう。

スイートエリア10%アップ~スピードポケットの進化

前述した『貫通型スピードポケット』の改良は、エネルギー伝達効率のアップにも寄与している。伝達効率が向上したことで、『Qi35』シリーズに比べて、『Qi4D』シリーズはスイートエリアが10%アップし、初速スピードのアップ、飛距離性能の底上げにも成功したという。

ウェイト調整が4モデルとも可能~可変式TASウェイトを全モデル搭載。カスタマイズ度がさらにアップ

『Qi4D』ドライバーの4モデルには、各ヘッド性能に合わせた「TASウェイト」が搭載されている。「TASウェイト」とは、“Trajectory Adjustment System”の頭文字によるネーミングで、この可変式(脱着式)ウェイトを替えることで弾道調整が可能。「TASウェイト」は、今ではテーラーメイドの伝統的機能のひとつになっている。もちろん、もうひとつの弾道調節機能、ネック部分の可変スリーブ(ロフト角・ライ角・フェース角調整)も4モデルとも搭載している。

前作の『Qi35』シリーズでは、「TASウェイト」が備わるのはスタンダードとLSの2モデルだけだったが、『Qi4D』シリーズはすべてに「TASウェイト」が備わっているので、どのモデルでも自分仕様に弾道調整ができるのが嬉しい。また、各モデルごとに、標準装備される「TASウェイト」の重量自体が変わっている点も特色のひとつ。

画像: 『Qi4D』シリーズのドライバーに共通する弾道調整機能のひとつ「TASウェイト」。4モデルの特性に合わせて「TASウェイト」の数、重さ、搭載位置が変わっている

『Qi4D』シリーズのドライバーに共通する弾道調整機能のひとつ「TASウェイト」。4モデルの特性に合わせて「TASウェイト」の数、重さ、搭載位置が変わっている

ここまでは、『Qi4D』ドライバー『Qi4D MAX』ドライバー『Qi4D LS』ドライバー『Qi4D MAX LITE』ドライバーに共通する、新テクノロジーについて述べてきた。次はトッププロのスイッチ状況について。

R・マキロイ、S・シェフラー、中島啓太が『Qi4D』ドライバーに、T・フリートウッドが『Qi4D LS』ドライバーへスイッチ

『Qi4D』ドライバーは、トップ選手たちがスムーズにスイッチして、試合で好結果を出しているところも注目すべき要素。カーボンウッドとして5代目、『Qi』シリーズの3代目として、熟成度の高まりを感じさせ、飛距離性能、ミスヒットに対する寛容性、素直な操作感など、実戦力の向上が伝わってくる。使用プロ4選手の、投入時のスペックとスタッツは以下の通り。

●R・マキロイ/『Qi4D』ドライバー(9度/TASウェイト 前11g×2・後4g×2/ベンタスブラック6X)

マキロイは、『Qi4D』ドライバーに搭載されている4つのTASウェイトを前後とも変えてロースピン仕様にカスタマイズ(昨年のアブダビ選手権時)。ヘッドスピードはさらに上がり、ボール初速が2mph(約0.894m/s)アップ。バックスピン量のバラつきが500rpmから180rpmの幅へ収まったという。トータル飛距離はプラス9ヤード。

画像: R・マキロイ/『Qi4D』ドライバー/9度 (Ph/Getty Images)

R・マキロイ/『Qi4D』ドライバー/9度 (Ph/Getty Images)

『Qi4D』ドライバー投入後マキロイのスタッツ●アブダビ選手権(11月)/325.75y(シーズン平均321.21y)/FWキープ率71.425%(同58.25%)

●S・シェフラー/『Qi4D』ドライバー(8度/TASウェイトの詳細は不明/ベンタスブラック 7X)

画像: S・シェフラー/『Qi4D』ドライバー/8度 撮影はヒーロー・ワールドチャレンジ

S・シェフラー/『Qi4D』ドライバー/8度 撮影はヒーロー・ワールドチャレンジ

●中島啓太/『Qi4D』ドライバー(9度/TASウェイト 前トウ11g・前ヒール7g・後トウ9g・後ヒール5g/ツアーAD FI 6X)

中島は、『Qi4D』ドライバーのTASウェイトを生かして細かくカスタマイズしている。前後ともトウ寄りを重くしているのが特徴だ。結果、ヘッドスピードが向上して、ボール初速が1.5mph(約0.67m/s)アップ。スピン量のバラつきは平均200rpmと驚異的な安定度。

画像: 中島啓太/『Qi4D』ドライバー/9度

中島啓太/『Qi4D』ドライバー/9度

『Qi4D』試合スタッツ●アブダビ選手権(11月)/309.12y(シーズン平均295.72y)/FWキープ率71.425%(同64.78%)

●T・フリートウッド/『Qi4D LS』ドライバー (9度/前15g・後7g/ベンタスTRブルー6X)

フリートウッドが選んだ『Qi4D LS』ドライバーには、前後2つのTASウェイトが搭載されるが、前は標準仕様の15gのまま、後ろは標準の4gから7gへ変更している。

このドライバーに替えたことでヘッドスピードは2mph(約0.894m/s)上がり、ボール初速は3mph(約1.341m/s)アップ。スピン量は約200回転減り、平均2400回転の理想値になったという。飛距離が10~13ヤードも伸びたとのこと。

画像: T・フリートウッド/『Qi4D LS』 ドライバー/9度

T・フリートウッド/『Qi4D LS』 ドライバー/9度

『Qi4D LS』ドライバー投入スタッツ●アブダビ選手権(11月)/309.25y(シーズン平均303.57y)/FWキープ率75.025%(同62.6%)/この試合、フリートウッドは25アンダーの2位に入った。

ここからは『Qi4D』ドライバー、4モデルを個別に見ていく。

『Qi4D』ドライバー/ヘッド形状を改良、ボール初速平均0.54m/sアップ

画像1: 『Qi4D』ドライバー

『Qi4D』ドライバー

『Qi4D』ドライバーの武器である、スピン量の安定化、エネルギー伝達効率のアップに加えて、『Qi10』や『Qi35』を使っていたプロの意見とインパクトデータを、ヘッド形状にフィードバックしたことで空力性能が向上、ボール初速が平均1.2マイル(約0.54m/s)速くなっている。また、『Qi35』ドライバーよりもヘッド後部のボリュームを削ってスッキリさせたことで、『Qi4D』ドライバーのヘッドは、据わりの良さ、構えやすさも良くなった。

この『Qi4D』ドライバーには、4箇所のTASウェイト(前4g×2/後ろ9g×2)が搭載される。この4つのウェイトを入れ替えることでヘッド性能を大きく変化させられる点も大きなメリット。

別売りのTASウェイトキットには、3gから15gまで9種類のウェイトがあり、一層のカスタマイズも可能だ。

『Qi4D MAX』ドライバー/ツアーのフィードバックをアマへやさしく変換~寛容性とつかまりの良さでさらなる飛距離アップ

画像1: 『Qi4D MAX』 ドライバー

『Qi4D MAX』 ドライバー

『Qi4D MAX』ドライバーは、前作の『Qi35 MAX』ドライバーが持っていたやさしく飛ばすテクノロジーをさらに推進させたモデル。構えた際の投影面積も見直して、ヘッド体積460CCのままヘッド後部をわずかにそぎ落としたことですっきり構えやすいフォルムになった。

弾道をイメージしやすい形状になったことで、アベレージだけでなく中級者も満足できるドライバーに仕上がっている。

TASウェイトは前後に2箇所。標準仕様は、前が4g、後ろが13gの深・低重心。

『Qi4D MAX LITE』ドライバー/エネルギー伝達効率を高めた軽量ヘッド~振りやすく楽に飛ばせる

画像1: 『Qi4D MAX LITE』 ドライバー

『Qi4D MAX LITE』 ドライバー

前作に当たる『Qi35 MAX LITE』ドライバーのマルチマテリアル構造を、さらに進化させた軽量ヘッドの『Qi4D MAX LITE』ドライバー。軽量でありながら、慣性モーメントの数値は9.1Kと高く、打点ブレに対する飛び方の安定感が向上している。スピン量の目安は他モデルよりも多くなる設定で、パワー不足気味のゴルファーでも、しっかりとキャリーが出て伸びていく弾道が出るよう担保している。

『Qi4D MAX LITE』ドライバーのTASウェイトは、前方の1箇所で4gが標準仕様。このTASウェイトを別売りのウェイトと替えることで重心の深さをカスタマイズできる点も、『Qi35 MAX LITE』ドライバーにはなかった調整機能だ。

『Qi4D LS』ドライバー/空力性能が向上、HSアップ。ボール初速と安定した低スピンで強く飛ばす

画像1: 『Qi4D LS』ドライバー

『Qi4D LS』ドライバー

『Qi4D LS』ドライバーは、前作の『Qi35 LS』ドライバーよりも、ヘッドの空力性能が大きくアップデートされている。フェース面上部とクラウン前部のつながりが滑らかになり、さらに、クラウン側とソール側からヘッド後方へと流れていく気流が、より一層スムーズになるヘッド形状になったことで、ヘッドスピードが自然と上がり、ボール初速は平均1.2mph(約0.54m/s)アップ。フェース面の新ロールサイズによるスピン量の安定化と相まって大幅な飛距離性能アップを果たしたという。

TASウェイトは前後2箇所。標準仕様で前15g、後ろ4gと、重量差が大きい点も特徴だ。

『Qi4D』ドライバーは、フィッティングとシャフトにもこだわる

ここまで『Qi4D』ドライバーの4モデルについて、バックスピン量の増減を抑える、“フェース”テクノロジーと、空力性能をアップさせボールスピードを向上させる、“ヘッド”シェイプについて見てきた。Qi“4D”の残る2つのディメンションが、“フィッティング”と“シャフト”だ。

テーラーメイドでは、各ゴルファーにとっての最高のクラブを選ぶ手段としてフィッティングを推進している。しかし、アマチュアがクラブを試打すると打点位置が四方にバラつき、バックスピンの量もバラつき、それがフィッティング精度のネックになっていたという。

今作の『Qi4D』ドライバーが、打点ブレによるバックスピン量のバラつきをなくすことにこだわったのは、フィッティングの精度を向上させ、各ゴルファーがベストなクラブ&スペックを見つけやすくすることも重要なミッションとしていたからだ。

さらに、クラブフィッティングする上でシャフト選定は欠かせないと、『Qi4D』ドライバーでは、シャフト開発にも力を注いだ。

1,100万発以上のドライバーショットのデータを元に、スイングタイプを3つに大別し、三菱ケミカルとの共同開発によって完成させたオリジナルシャフトが3種類の「REAX」だ。REACT(反応)の“RE”と、AXIS(軸)の“AX”を合わせた「REAX」シャフト。それぞれのシャフトの適性は下記の通り。

・フェース開閉量が多い、ハイローテーションタイプ用の『REAX High Rotation Red』
・フェース開閉量が中間の、ミッドローテーションタイプ用の『REAX Mid Rotation Blue』
・フェース開閉量が少ない、ローローテーションタイプ用の『REAX Low Rotation White』

画像: 写真は『REAX Mid Rotation Blue』で、青のカラーリング

写真は『REAX Mid Rotation Blue』で、青のカラーリング

フェース/ヘッド/シャフト/フィッティングの4ディメンションからなる『Qi4D』。『Qi10』、『Qi35』と年々アップデートさせてきた『Qi』シリーズの集大成的な存在とも言える。今シーズン、『Qi4D』が、名器ドライバーのひとつに数えられるようになるかもしれない。

画像: 『Qi4D』ドライバーの4モデル

『Qi4D』ドライバーの4モデル

『Qi4D』シリーズの詳細は、テーラーメイド ゴルフ オフィシャルウェブサイトからご確認できます。**リンクはこちらから**

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