ニュースが枯渇するこの時期、海外のゴルフ界隈はブルックス・ケプカがLIV離脱わずか5週間後にPGAツアーに復帰するという話題で持ちきりだ。これまでは最後にLIV関連のイベントに出場してから1年間の“禊(みそぎ)”期間が必要だったが1月12日にPGAツアーエンタープライズのブライアン・ロールアップCEOが「リターニング・メンバー・プログラム」を発表。9日に復帰申請を行ったケプカが月末のファーマーズ・インシュランス・オープンでツアーに復帰することが明らかになった。
画像: フィル・ミケルソン(左)はアウト、ブルックス・ケプカ(右)はセーフ。PGAツアーが発表した、ツアー復帰の条件とは?(撮影/岩本芳弘)

フィル・ミケルソン(左)はアウト、ブルックス・ケプカ(右)はセーフ。PGAツアーが発表した、ツアー復帰の条件とは?(撮影/岩本芳弘)

「リターニング・メンバー・プログラム」を説明した書簡には「エリートレベルのパフォーマンスに基づく基準を満たした選手に復帰の道筋を提供する」とある。

条件は厳しく「厳格かつ適切な金銭的措置」すなわち罰則(罰金)が科される。

LIVのように非公認トーナメントに出場し、少なくとも2年間PGAツアーメンバーから外れた選手が対象で、適用は22年から25年のメジャーまたは第5のメジャーと呼ばれるPGAツアーの旗艦大会「ザ・プレーヤーズ選手権」の優勝者に限られる。

LIVゴルファーでこの条件に当てはまるのはケプカのほか24年の全米オープン覇者ブライソン・デシャンボー、23年マスターズ優勝のジョン・ラーム、そして22年にザ・プレーヤーズと全英オープンを制したキャメロン・スミスしかいない。

21年に全米プロで史上最年長優勝を飾ったフィル・ミケルソンは除外。PGAツアー45勝、PGAツアーチャンピオンズにデビューした20年には6戦4勝とシニア界を盛り上げたがその姿がもう見られないと思うと切ない。

申請期間は1月12日から2月2日まで。この制度は26年シーズンのみ適用可能で27年以降の復帰申請は不可。「これは一度限りの限定的な措置で将来の前提になるものではなく、今後この制度が再び利用可能になる保証はありません」(ロールアップ氏)

ケプカは自身のSNSでツアー復帰申請が通ったことについて「こんなに早く申請が認められるとは思っていなかった。PGAツアーは子供の頃からの夢だった。その夢が叶ったときと同じくらい今回復帰できることに興奮している」と綴った。

コメント欄には「お帰りなさい!」「PGAツアー復帰おめでとう」「ブライソンも連れてきて」という好意的な声が多かったが「マキロイは裏切られたね」「家族のためというけれど家族と一緒にいる時間はLIVでプレーするほうが長いのでは?」と皮肉る声も。

しかし制裁金の額を聞けば皮肉屋たちも黙るのでは? ツアーとの協議で送り先が決まる500万ドル(約8億円)の寄付が義務付けられ、エクイティプログラム補助金(株式に相当)、フェデックスカップのボーナスも受け取ることができない。

関係者の試算ではケプカが負う損失は5000万ドル(80億円)を優に超すと見られている。

とはいえLIVに移籍した際1億ドル(約157億円)の契約金を手にしていたケプカにとっては大したことない!? いや、そんなことはない。金銭感覚が完全に崩壊しそうだ。

ケプカにとって最大の目標は19年と23年に2位に入っているマスターズでの優勝。そのために自宅のトロフィーケースの真ん中にグリーンジャケットを飾るスペースを開けているのだから。

※2026年1月14日14時52分、一部加筆修正しました。

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