2025年シーズンはKPGAツアー(韓国プロゴルフ協会)を主戦場に戦った和田章太郎選手。日本人として初めてQTからシード権を獲得して、年間を通してKPGAで戦い抜きました。和田選手は今年もKPGAツアーを中心に戦います。ジュニア時代から注目され、プロ転向は高校3年生。苦節を乗り越えて、新たな姿勢でゴルフと向き合う和田選手を深堀りします。
画像: 和田章太郎-Shotaro Wada 1996年福岡県生まれの29歳。現在はKPGAツアーに挑戦中

和田章太郎-Shotaro Wada 1996年福岡県生まれの29歳。現在はKPGAツアーに挑戦中

GD ゴルフを始めたきっかけは?

和田 9歳の頃にハワイで。

GD ハワイ! 旅行かなにかで?

和田 当時、父親の会社が年に1度、表彰みたいなものをハワイでやっていたんですけど、その時に泊まっていたホテルから、練習場が見えて、みんな並んで何をやっているのかなと不思議に思ったのがゴルフの出合いでした。それでジュニア用のクラブセットをそこで買ってもらって、初めて打ったんですが、それが結構当たって。それでどんどん面白くなったのを覚えています。

GD 地元は福岡県ですよね。ジュニア時代は福岡で?

和田 はい。ハワイの後はゴルフスクールに入って習い始めて、ジュニアの試合なんかにも出るようになりました。

GD 高校は福岡第一高校で、その頃に日本ジュニアや九州アマを制していますよね。プロを意識し始めたのはその頃ですか?

和田 プロゴルファーになるというのは始めた頃からなんとなく思っていたと思います。子供がプロ野球選手になりたいっていうのと同じような感覚ですが。でも日本タイトルも獲って、高校3年の時にプロ転向したんですが、本当に全く通用しなかったですね。化け物みたいな人ばっかりで。

GD 確かにプロ入り後は結果を出せずに苦しい時間も過ごしていましたが、やはりレベルの差というかプロの壁みたいなものですか?

和田 そうですね。基本的にみんな上手い人たちばかりでしたし、2019年頃はイップスになっていました。

GD 2019年はレギュラーツアーにも出ていましたよね?

和田 そうですね。予選は通ってもそれだけという感じのゴルフでした。それで悩みに悩んでいたときに、総合格闘技を目にする機会があったんです。それを見て、命を削りながらやっていることにすごいなと思うのと同時に、パンチだけじゃなく、寝技も投げも全部やらなきゃいけないのが大変だなと思ったんです。そのときにこれってゴルフと似ているなと思ったんです。ゴルフもただボールを打つだけじゃなく、ドライバー、アイアン、アプローチ、パターといろんなことを総合的にできるようにならないといけない。それで自分のゴルフを一つ一つ見直して、徹底的に練習するようにしたんです。それまで本当に1日30分くらいしか練習をしていなかったのを8時間くらい球を打つようにして。そうしたら、段々とゴルフが良くなってきたというのがここ2年くらいなんです。

GD 昨年は韓国を主戦場としていましたが、海外志向が高かったんですか?

和田 韓国に関しては2024年の国内ツアーのQTで失敗して、それで他の道を探る中で韓国ツアーがいいという話を聞いて挑戦しました。海外志向というよりは、レベルの高いところでやりたいという気持ちは昔からありますね。

GD ジュニア時代から憧れていたプロとか、目標にしていたプロなんかはいたんですか?

和田 それが全くいないんです。というか全く知らなかったんです。

GD 知らなかった?

和田 ゴルフが楽しくてのめり込んで行きましたが、自分がゴルフをするのが好きなだけで、テレビでゴルフを見たりしなかったんです。だからプロに入ってから、この選手はこんなにすごい成績を残しているんだとか、こんなに有名なんだっていうのを知ったくらいなんです。2019年だったかな? シンガポールオープンでデービスラブⅢと同組でプレーしたんですけど、知らなかったので、普通に喋っていました(笑)。国内の選手も宮里藍さんの名前を聞いたことはありましたが、そのお兄さんが優作さんっていうのを知っているレベルだったんです。流石にプロ入りするときには少しは勉強というか調べましたけど。だから、誰と回っていても自分のゴルフにあまり影響を受けないというのが正直なところなので、だから今年も韓国ツアーでレベルの高い選手らとプレーできるのを今から楽しみにしています。

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2年連続でKPGAツアーに挑む和田章太郎選手。ゴルフの状態もおそらくプロ入りしてから最高と言っていいかもしれません。さまざまな環境に身を置くことで持ち味を発揮するタイプなだけに、今年はKPGAツアーで優勝という朗報を届けてくれるかもしれません。

文/出島正登

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