今シーズン、PGAツアーで戦う5人の日本人選手たち。それぞれのルートで世界最高峰の舞台にたどり着いた彼らに、お互いの強みを聞くと、それは、お互いへのエールになっていた。

PGAで11勝!松山英樹

まずは、12年間、PGAツアーでシード権を守り続けている絶対王者、皆が憧れ、その背中を追ってきた松山英樹へ――。

PGAツアーでシード権を取り続けている松山英樹

「日本人選手にとっては、神様のような存在で、物理的に身近に感じながらも、今のところどれだけ手を伸ばしても、届かない方です」(久常)

「言うことが何もないというか、日本というより世界のスターだと思うし、本当にすごいという一言です」(平田)

「もう日本人というくくりではなくて、PGAのトップ選手と思っているので。同じ試合に出られるように頑張りたいです」(中島)

「いやもう、恐れ多くて何も言えないです。とにかくすごいです。たまに練習ラウンドを一緒にしてもらったり、一度ご飯にも連れて行ってもらって、そのときにいろいろと話を聞きました。アイアンショットはもちろんすごいけど、全然ボギーを打たなくてスコアを落とさない。調子に左右されず、どういう状況でもしっかりパフォーマンスを出せるしスコアメイクできるのは、やはりプロ中のプロだなと思います。調子が悪いから予選落ち、とはならないですから」(金谷)

「憧れていてはダメです」と言った大谷翔平の言葉を実践するのは誰か。

PGAツアーシード2年目久常涼

23年DPワールド(欧州)ツアーで初優勝を挙げポイントランク17位に入りPGAツアーに昇格、24年ポイントランク93位、昨年も同95位とし、シード2年目を迎える久常涼へ――。

シード2年目を迎える久常涼

「ティーショットに強みを持っているのかなという印象があります。ドライバーで飛んで曲がらないものを持っているので、そこを武器にしてやっているんだと思います」(中島)

「DPワールドツアーで戦っていてそこから上がってきた。日本でも回ったことあるけどメンタルが強いなと思うし、特にショートゲームが上手いなと思います」(平田)

「昨年一緒にダブルスを組んで(チューリッヒ・クラシック)プレーをして、涼の思い切りのよさ、アイアンショット、特にパー3などでしっかりピンに向かって狙ったところに打てる技術はすごいなと感じました。自分がアイアンショットで苦労したから余計思います。ああいうショットを打ちたいと参考にしていました。1人で何でも物おじせずに過ごせることも素晴らしい。それに涼は優しいから、『来週は〇〇のサービスがありますよ』なんて、何でも教えてくれるんです」(金谷)

「彼は、どう説明すればいいんですかね……あの愛らしいキャラは(笑)、一番練習ラウンドしているので。彼の強みは、“わからない”というところが彼の強みなんじゃないかと思います」(松山)

23歳、5人のなかでは最も若い。怖い物知らずのパワーとチャレンジ精神で今年も突き進む。

PGAツアー初シード金谷拓実

昨年、夢だったPGAツアーにQスクール2位の資格で出場し、ポイントランクは99位とギリギリではあるが初のシード権を獲得した金谷拓実へ――。

初のシード権を獲得した金谷拓実

「ガッツがあり、パッティングが本当に上手いと思います。昨年のチーム戦(チューリッヒ・クラシック)では、お互いのよさを発揮しながら、とてもよいタッグが組めました」(久常)

「やっぱり回っていてパッティングがすごいなと思うし、集中力が人よりもすごく高いなと思う。パットはなんだか全部入りそうなんですよね」(平田)

「ずっと一緒に戦ってきましたし、パッティングの勝負強さだったり、本当にメンタルが強く、昨年もシードギリギリだったんですけど、最後に滑り込んでシードに入るっていうところの気持ちの強さは持っているかなと思います」(中島)

「金谷は……わからない(笑)。プレースタイルでいうと粘り強くやるスタイルですけど、ベイカレントのときも最後に爆発してトップ5に入ってましたし、ああいうプレーをし続けるのが彼の強みだと思うので、昨年は途中苦しそうでしたけど、それも乗り越えて、100位以内に入りましたし、あとは結婚もしたそうなので(笑)、充実してると思います」(松山)

その粘り強さとガッツは誰もが認めるところ。今季も着実に経験と実績を積み重ねる。

コーンフェリーから昇格平田憲聖

経験者が「過酷だった」と口をそろえるコーンフェリーツアーでポイントランク14位に入り、今季PGAツアーに昇格した平田憲聖へ――。

今季PGAツアーに昇格した平田憲聖

「あまり一緒に回ることはないんですけど、ZOZOチャンピオンシップで一緒になったことはありますが、上手なゴルフをされるイメージです」(久常)

「コーンフェリーから昇格した憲聖は、まずはすごいの一言です。プレーに関しては最近一緒にラウンドしていないからわからないけど、日本にいたときよりもレベルアップしていないと昇格なんてできない。プレースタイル的にはステディに見えるけど、意外と開き直ったりして思い切りよく狙ったショットを打てるタイプ。おとなしそうに見えて、“ガンガン”アグレッシブにいく。小平(智)さんみたいな感じもします。今年一緒にプレーするのが楽しみです」(金谷)

「コーンフェリーで1年戦って孤独な時間もたくさんあると思うんですけど、そこで勝ち抜いた時点でかなりタフだなと思いますし。ゴルフで言ったらアイアンの縦距離、とくにショートアイアンの縦距離が本当によく合う選手だなと思っています。同級生の憲聖と一緒に行けるのがうれしいですし、一緒に優勝を目指して頑張りたい」(中島)

「昨年1度ダンロップフェニックスで回ってますけど、そのときは調子が悪そうだったので何とも言えない。でもやっぱり、正確性があるし、下部ツアーを突破して、上位何人かしか出場枠がないなかで、そこにしっかり入れる力があるんだと思います。それはPGAツアーでシードを取るより厳しいことなんじゃないかなと思ったりもすることがあるので、今年、彼がどういうプレーをするのか楽しみです」(松山)

順調に進んできたキャリアに潜在能力を重ねて、さらなる上を目指す。

欧州からPGAツアーに中島啓太

昨年DPワールドツアー挑戦2年目でポイントランク14位となり、今季PGAツアーに昇格した中島啓太へ――。

今季PGAツアーに昇格した中島啓太

「王道をいくゴルファーで、自分と同じヨーロッパの上位10人からPGAツアーの出場権を獲得され、同じ用具メーカー契約選手でもあり、同じツアーで切磋琢磨するのが楽しみです」(久常)

「最近回ってないんですけど、啓太の好きなところは、ああしてチャレンジしているところだし、啓太もオールラウンダーですけど、飛距離も出るし、欠点がない選手だと思います」(平田)

「本当にオーソドックスなスウィングで、距離も出るし球の高さもきちんと出て、俗にいう“アメリカに向いているプレースタイル”って感じですよね。そつなくプレーできますし。(PGAツアーへの)ルートは違うけれど、また同じ舞台で戦えるのが楽しみです」(金谷)

「昨年でいうとヨーロッパで練習ラウンドなどをしていて、ゴルフの内容が変わってきてるんじゃないか、ヨーロッパでもまれて頑張ってるんだなと感じました。どこがと言われたら難しいんですけど、練習している内容であったり雰囲気というのが変わってきていて。これならPGAツアーにくるだろうなという感じで見ていたので、よかったですし、今年どういうプレーをするのか一緒の舞台で楽しみにしています」(松山)

世界も認める美しいスウィングと隙のないゴルフで、大きな結果を目指していく。

撮影/岩本芳弘

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