レッスンプロを育成(指導)するレッスンプロの先生が教える「ゴルフの教科書(基本)」。今回も「スライスが直る構え方」について解説する。【レッスンプロの先生とレッスンプロの教科書から学ぶゴルフの基本90】
画像: 前傾角度は? グリップのポジションは? スライスしにくい構えを覚えよう

前傾角度は? グリップのポジションは? スライスしにくい構えを覚えよう

スライスを直すアドレスのチェックポイントは8つ

画像: スライスを直すアドレスのチェックポイントは8つ。ひとつはスタンスの向きとつま先の向き

スライスを直すアドレスのチェックポイントは8つ。ひとつはスタンスの向きとつま先の向き

GD 前回はスライスを直すために、アドレスで8つのポイントを確認することを説明していただきました。ひとつ目は右足のつま先を開かないことでしたね。

原田 つま先の向きが理解できたら次は姿勢です。姿勢が悪いとバックスウィングでフェースが開いてしまったり、ダウンスウィングでヘッドがアウトから入ってしまう原因になります。

GD もっと姿勢に意識を集中してやらないといけないですね。

画像: 正しい姿勢は肩の前から下した垂線が足のつま先、ひざ頭は親指の付け根の上にくる。上体が立ちすぎたりひざが立ったりしたいように構える

正しい姿勢は肩の前から下した垂線が足のつま先、ひざ頭は親指の付け根の上にくる。上体が立ちすぎたりひざが立ったりしたいように構える

原田 姿勢で大事なことは、まず、ひざが伸びた感じになって上体が立ちすぎていないこと。ひざの伸びすぎはNGです。前傾姿勢の目安はね、肩の前から下した線がつま先にくるようにします。で、両ひざ頭が足の親指の付け根までくるように曲げます。これがベースになります。

GD これは自分が意識している姿勢なんですが、両わきを締めて体の正面でクラブを立てて、そのままお尻を後ろへ引きながら股関節から前傾させ、ヘッドが地面に付いたときの姿勢。これを基本のアドレスにしているんですけど、これは原田プロの基準内に収まっていますか? ちょっとやってみますね。

原田 肩の前から下した線が足のつま先にきていますし、ひざ頭も親指付け根の上にきていますからいいと思います。そのやり方もひとつの目安になると思いますよ。

前傾は深くならないように

画像: 前傾は深くならないように

前傾は深くならないように

GD この形はすっと立っているように感じます。前傾があまり深くない感じと言ってもいいかもしれません。

原田 前傾しすぎは勧めません。今まで説明した基準の中で姿勢を作るようにしてください。では、姿勢の次は「体重配分」を説明します。スライスが出る人は体重配分が正しくできていない人が多いです。正しい体重配分は左右均等です。前後の体重はつま先でもかかとでもない、土踏まずにかけるんです。

GD 体重配分が正しくないと、例えばリバースピボット、つまりギッタンバッコンとか、右軸がしっかりできないなどのエラーが起こるということですね?

アドレスの体重配分は両足均等

画像: アドレスの体重配分は両足均等。写真のように左足体重にならないようにする

アドレスの体重配分は両足均等。写真のように左足体重にならないようにする

原田 そうですね。体重配分が正しくない状態でスウィングしたらね、体が前(ボール側)に倒れたり、左に突っ込んだり、いろいろとバランスを崩す動きが発生します。そうするとヘッドがカット軌道になることが多いですから、どうしてもスライスが出やすくなってしまいますよね。

GD バランスが崩れたらスウィングの重要部分のひとつであるフィニッシュが決まらないということにもなりますよね。

原田 逆に言えばアドレスで体重配分が正しくできていれば、フィニッシュもしっかり取れるということです。アドレスの体重配分の基本は、ドライバーでもアイアンでも両足均等です。

GD スライスを直すためにスウィング軌道ばかりに意識が向いてしまいますが、体重配分も大きなポイントになりますね。

両腕とクラブを「y」の形にするとスライスしにくくなる

画像: 左腕からクラブに伸ばした直線と右腕が小文字の「y」の字になるように構えるとスライスしにくくなる

左腕からクラブに伸ばした直線と右腕が小文字の「y」の字になるように構えるとスライスしにくくなる

原田 体重配分の次は「グリップ位置」です。スライスが出にくいグリップ位置は体の正面から見たら左耳の下、左足の内側です。両腕とクラブでできる形が小文字の「y」になるようにします。

GD 小文字の「y」というと、左腕とクラブが1本の棒のような感じになって、少しハンドファーストになるのが正しいということですね。

原田 そうです。ドライバーはアイアンほどじゃないですけどね。でね、スライスしやすくなる構えはグリップが顔の真下にある形です。これだとインパクトでフェースが開いてしまうのでスライスが出ます。こういう人は、正面からアドレスを見たら、両腕とクラブでできる形が大文字の「Y」になっているはずです。

GD 確かにグリップが顔の真下にくると大文字の「Y」の形になってしまいますね。自分の場合もグリップが中に入ってしまう傾向があります。特にドライバーは結構中に入ってしまって、いわゆるハンドレートになっている気がします。

グリップは目の真下より内側にセットする

画像: グリップは目の真下より体の近くにセットする

グリップは目の真下より体の近くにセットする

原田 それはいけませんね。早めに修正しておきましょう。それから、グリップ位置はまだ守っていただきたいことがあります。それはターゲットに対して後方から見たとき、グリップ位置が目線の中に入っていることが大事になります。

GD 目線の中とは前の連載でも説明していただきましたが、「カメラ目線」などの「目線」ではなくて、アドレス時の目の位置から下に下ろした線ということでした。その内側、つまり体に近いほうということですね。

原田 そうです。そしてグリップエンドから体までの距離は、拳1個半くらい空けるのが適正です。グリップ位置については他にもポイントがあります。それは次回解説しましょう。

●原田伝一( 全日本ゴルフスクールプロ指導者連盟理事長)

はらだ・でんいち。1955年、横浜市出身。80〜82年、US・NGFインストラクターセミナー参加。ゴルフ指導者について研究を積む。83年、NGF日本ゴルフ財団チーフインストラクター就任。2010年、一般社団法人 全日本ゴルフスクールプロ指導者連盟理事長に就任。数多くのレッスンプロを世に送り出している。

撮影協力/ 梅里CC、ENゴルフレンジ

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